一昔前に流行ったオカルトに「ピラミッドパワー」というものがある。
古代エジプトのファラオが眠るピラミッドには何らかの原理や作用が働いている、というもので、フランスのアントワーヌ・ボビー氏によって唱えられた。
正確に方位を定めた状態で、ピラミッドと同じく正四角錐の模型を設置する。すると、中に置いた食べ物が腐らず長持ちする等の作用が働くというのてある。
この説を受けて、チェコのカール・ドラバル氏はピラミッド型の模型に入れればカミソリの刃が錆びない事を示して特許を取得するなど、70年代から世界中でヒットした。
またピラミッド型のテントの中で瞑想することによってヒーリング効果を得るなど、今でいうスピリチュアル系の話もよく聞かれていた。
今では一段落した感もあるピラミッドパワーだが、今でも効果が信じられている国もある。代表的なのがロシアで、首都モスクワの郊外にはグラスファイバー製のピラミッドが存在している。
高さはなんと50メートル、本当に古代のピラミッドと比較しても遜色ないものだ。ちなみにこのピラミッドは中に入ると治癒効果が高まるということで、通っている人や信奉者も多いそうだ。
(勝木孝之 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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