超常現象の研究者たちは幽霊が絶滅しつつあるという。
数百年前から霊の存在が報告されている100ヶ所の有名な心霊スポットを調査したところ、最近の目撃情報が少ないことがわかった。実際に専門家と「対話」した幽霊は、100年以内に生きていたと話す傾向があったようだ。
ブライアン・スターリング=ヴェテ博士は、英国と米国に拠点を置く世界初の超常現象救助サービスを率いている。彼の詳細な「Project Half-Life」レポートは、10年以上にわたる超常現象の分析に基づいている。
「すべてのデータを考慮すると、かつて有名だった幽霊の多くが文字通り”死んでいる”可能性があると考えられます。非常にショックでした。かつて幽霊が出る場所として有名だった場所では、幽霊の出現頻度がますます低くなっていることが明らかで、中には何年も見られていない幽霊もいました」
Project Half-Lifeは、生きている人間と同じように感覚のある幽霊には限られた寿命があるようだ、ということを示唆しているようだ。
「簡単に言えば、熱力学の第二法則にある、エネルギーが時間とともに分散し劣化する傾向がある、ということを示しています。私たちの発見は、ゴーストがエネルギーを使い果たしているように見えるという点で、熱力学の第二法則に従っていることを示していると言えるでしょう。超常現象研究の世界は、まさしくジェームズ・ボンド映画にある『You Only Die Twice』(007は二度死ぬ)ということなのです」
どうやら、まだ二度目の死を迎えていない幽霊の一人として、元首相ウィンストン・チャーチル卿は未だに幽霊でいるようだ。グールハンターによると、どうやら戦時中の首相が歴史的なクイーン・メアリーの女性トイレに取り憑いているとのこと。
歌手で幽霊専門家のブロカードは、葉巻好きの政治家が廊下をつきまとい、現在カリフォルニアに停泊している船の女性用トイレに潜んでいるのを目撃したと主張している。
パーティーのために船に乗っていたブロカードは言う。
「私はいつも、最も予期していない時に超常現象を経験します。トイレに向かう長い狭い廊下を歩いていると、一歩進むごとに空気が薄くなって、強い恐怖感に襲われました。トイレのドアを開けると濃い霧が充満していて、誰かに追いかけられているような感覚がありました。ドアが後ろでバタンと閉まると、誰かが追いかけてきたように2回バタンと閉まったんです」
「それから私は、葉巻を持った重厚な男の完全な姿を見ました。彼はウィンストン・チャーチルにそっくりでした。閃光のようにバスルームのドアから飛び出しました。今までで一番早いバスルーム訪問でした」
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【文 黒蠍けいすけ】
Simon GoodallによるPixabayからの画像