氷になった獣人の標本「氷河期から来た男」ミネソタ・アイスマン





未確認生物が捕まって、死体が見せ物に!というのは時代をさかのぼればよくある話だ。人魚のミイラなどは洋の東西を問わず昔から見せ物として人気であったし、日本でも妖怪のミイラを伝えているお寺などは多数存在する。

ミネソタ・アイスマンは1960年代に「氷河期から来た男」という触れ込みで公開され、カーニバル等で見せ物としてアメリカ各地で公開されていたものだ。

後頭部は銃で撃たれたために崩れており、身長は1.8メートル、全身は顔などの一部を除き10センチ程度の褐色の長い毛で覆われている。

当時の所有者であり、興行師のフランク・ハンセン氏はこのアイスマンについて「アメリカのミネソタ州山間部で友人と狩りに出た際にこの獣人に遭遇、射殺したものである」と証言していたそうだ。

ミネソタ・アイスマン1

このアイスマンは未確認動物学者のアイヴァン・サンダースン氏らが調査を行い「本物の獣人である」と結論づけられたため、知名度は格段に上がってアイスマンの正体についても多くの憶測が流れることとなった。そして「実はゴムで出来た人形である」「クロザルの一種」中には「射殺されたイヌイットではないか」とする説もあり、持ち主であるフランク・ハンセン氏もアイスマンの公開を控えるようになってしまった。

そして、アイスマンはいつしか人々の前から姿を消した。




現在では、アイスマンはチンパンジーの死体を加工して作られたものではないかとされているが、計測結果や現存する写真などから計測するとかなりの大きさがある上に、プロポーションも人間に近いため、細工をするならば相当大掛かりなものであったろうことが推察される。

そんなアイスマンが再発見された!?とするニュースが2012年にアメリカから発信された。

1960年代に注目されたアイスマンは一度解凍されたものの再び発見され、オークションに出品されたのだという。このアイスマンはある人物が競り落とし、現在はメキシコにあるとされているが、詳細は明らかになっていない。

そもそも、2012年にオークションに出されたアイスマンも、同一のものだったのかも結局不明のままだった。

世に出てくるたびに騒動を巻き起こすアイスマンが、再び公の場に出てくることはあるのだろうか。

※写真はYOUTUBEからのキャプチャ

(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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Frozen Bigfoot Discovered – Minnesota Iceman Returns




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