オーパーツ

トルコ東部ドゥルピナール地層に石化した『ノアの方舟』が存在する!?

旧約聖書のノアの方舟は、壊滅的な洪水が大地を飲み込んだあと、水が引いて現れた山にたどり着き、あらゆる動物を2匹ずつ安全な場所へ運んだと言われている。

ノアの方舟はトルコのアララト山に流れついたとされているが、実際にトルコの各地には漂着地とされる場所が存在しており、漂着地を探している研究者も多数いるほど。

特に、ドゥルピナール地層として知られるある場所は、箱舟そのものが石化した場所だと考えられている。

トルコのイラン国境から北へ約3km、海抜6,500フィートの場所にあるこの地層は、どことなく船の形に似ている形状をしている。しかもその大きさは、聖書に「長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト」と記されている箱舟の大きさとほぼ一致しているようだ。

一般の地質学者たちはこの場所について、単なる自然の造形であると主張しているが、2021年以降に行われたトルコとアメリカの3つの大学の科学者が共同で調査を敢行。この場所で発見された岩石と土壌のサンプルを分析し、この場所が本当にノアの象徴的な船があった場所かどうかを調べた。

その結果、この地層は3,500年から5,000年前に遡ることが示唆され、箱舟の年代と一致する可能性が出てきた。また、粘土のような物質や海洋物質も見つかっており、物語のように、この場所もかつて海に沈んでいた可能性があるという。

しかし、これだけで本当にこの場所がノアの箱舟の眠る場所だと言えるのだろうか?造山運動でかつて海の底だった場所が山の上にまで迫り上がってくることもあるのはよく知られている。

今のところ、ノアの方舟伝説が事実であると確定的に証明することは不可能だが、今後の報告に期待したい。

Photo credit: Symzie on Visualhunt