5日、近鉄・京都線にて公然わいせつの疑いで33歳の男性が逮捕された。
この男性は以前より京都線沿線の駅ホームや電車の車両内で目撃されており、上着の薄いシャツの上から乳首をいじりながら女性を見つめ続けるという奇行で知られていた。
先月21日、電車の車両内で居合わせた女子高生に対しいつもの奇行に加え、降りる際に下半身を露出させたという。
後日、女子高生が城陽署に相談したことで自体が発覚、警察はネット上の情報等を元に捜査を進め、5日午後3時頃に近鉄電車内で張り込んでいた署員が身柄を確保するに至ったという。
男性は滋賀県栗東市の市役所職員であり、勤務態度は真面目であったという。
この男性は2013年頃から同沿線で目撃されており、「乳首おじさん」として有名だったという。よく写真にも撮影されており、目撃した人がネット上に写真を撮影してTwitterなどに投稿するケースもあった。
警察もこれらのネット上に投稿された画像などを元に捜査していたと言われている。
この男の例だけでなく、電車に現れる奇妙な人物の話は多い。
アトラスで監修を行っている山口敏太郎は昭和60年代、東京と千葉を結ぶ総武線の電車の中に現れた奇妙な人物の噂を聞きつけ、昭和63〜64年の1年間で2度実際に目撃している。
この男は電車の車内で突如紅白歌合戦の実況中継を大声で始め、出演者の入場から大トリまで10分程は延々と続ける。他に乗車している人達に危害を加える訳ではないようだが、どうにも気味が悪いものなので居合わせたほとんどの乗客が別の車両へと逃げるように移動してしまう。
山口は居合わせた際にこの男性を興味深く観察していたのだが、彼の正体や行動の真意は最後まで不明のままであったという。
電車や駅は移動するための空間であり、同一の人が居続ける事のない場所でもある。だからこそ、人はそこに居続ける奇妙な人物に違和感と不安感を抱き、変人と見なしてしまう心理が働くのかもしれない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)