江戸時代の絵巻物、「土佐お化け草子」に描かれた妖怪。別名をくらげ女とも言うとされている。
高知県土佐市の潮江のはば山に現れる女の幽霊だったが、年を経るに連れて体から骨が無くなっていった物だと書かれている。
そもそも幽霊に骨はあるのか、といった疑問は置いておくとして、絵巻には大きな木に長い髪を振り乱した青白い裸の女性(幽霊らしく、下半身はしっかりと描かれていない)がひょろひょろとした手を後ろの木に巻き付けている姿が描かれている。
骨なし女は死者の出た家に必ず現れ、夜な夜な庭木によりかかってにこにこ笑いかけてくるのだそうだ。
その特徴的な姿形といい、伝説といい、実に独特で興味深い妖怪である。
(山口敏太郎/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)