昨年発掘された、ミズーリ州の修道女の謎に包まれた遺体を調査するために派遣された専門家たちは、今もなお彼女の遺体の驚くべき状態を説明できないでいる。
シスター・ウィルヘルミナ・ランカスターの信じられないようなこの事件は、2023年5月、ベネディクト会マリア修道女会の創設者がガワーのコミュニティにある修道院の新しい礼拝堂に埋葬される目的で墓から掘り出された際、大きく報道され話題となった。
数年前に埋葬されたにもかかわらず、ランカスターの遺体に腐敗の兆候が見られないことが判明し、移送は驚くべき展開を迎えた。最近になって、教会関係者によるこの事件の調査が終了したことで、事態はますます混乱状態となっている。
先週、修道院を監督するカンザスシティ・セント・ジョセフのカトリック教区は、崇拝されている修道女の遺体の驚くべき状態についての、1年にわたる調査報告の結果を発表。
ジェームズ・ジョンストン司教は、ランカスターの話が明るみになった直後に医療専門家チームを編成したと説明し、保存されていた遺体と棺の両方を調査、さらに2019年の埋葬時と2023年の発掘時に立ち会った人々への聞き取り調査も行ったと述べた。徹底的な調査の末、最終的に提示された医学専門家の結論は非常に驚くべきものであった。
「特に環境条件と関連する物品の所見を考慮すると、彼女の遺体の状態は死後4年近く経過しているにもかかわらず、非常に非典型的なものです」と研究チームは報告。
そのために、ランカスターが埋葬された地面の土を分析しても、彼女の遺体がなぜ完璧に保存されていたのかを説明するには至らなかった。教区側は遺体の奇妙な状態について説明できないとしながらも、「カトリック教会には遺体が腐敗しているかどうかを判断する公式の手順がなく、”腐敗していない”ことは”聖人である”ことを示すものではありません」と強調した。
現在、シスター・ウィルヘルミナのために聖人になるための運動を始める計画は無いという。
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【文 黒蠍けいすけ】
画像&動画 KQ2 / YouTube
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