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コスタリカで撮影された絶滅動物「ドードー」の姿?!その真実とは

ドードーといえば、かつてインド洋西端に浮かぶモーリシャス島に生息していたと言われている鳥である。絶滅動物の中でも最もよく知られている動物の一つであり、人類によって絶滅に追いやられた象徴的な存在となっている。

1598年、オランダの探検家によって最古のドードーの絵と詳述が記されたのをきっかけとして、船乗りたちにより食料として標的とされた。1602年には、24、5羽のドードーが狩猟されたという記録が残り、それ以来剥製にするために生きてヨーロッパへ運ばれることも多かった。1647年には、日本の長崎にも1羽のドードーが伝わっているという。

しかし、そうした乱獲、そして持ち込まれたブタやカニクイザルの影響によって次第に数を減らしていったドードーは、1662年での目撃を最後に姿を消してしまった。人間が初めて記録してからわずか60年あまりという短期間でドードーは絶滅することになったのである。

およそ200年が経過した1865年に最初のドードーの化石が発掘されるまで、ドードーが絶滅した事実もほとんど知られていなかったという。ドードーが世界的に知られるようになったのは、同年にルイス・キャロルの著した『不思議の国のアリス』に登場したのがきっかけであったという。

ドードーは、全長100センチメートルと大きく、体重は最大で23キログラム。天敵もいなかったため鳥であるものの飛ぶことは無く、地面に草で巣を作って卵を産む。その独特の顔やフォルムなどから、先の「不思議の国のアリス」をはじめとして、様々な作品にキャラクターとして登場する動物にもなっている。

2016年には、ドードーのゲノムが全て解読されており、2023年ごろからは遺伝子学者や保護活動家によって、ドードーの再生を試みる計画も唱えられている。当然ながら賛否はあるものの、ドードーの復活する日が来るかもしれないという大きな期待が寄せられているのも確かである。

しかし、2015年3月2日にネット上でとある衝撃的な動画が公開された。動画は、中米コスタリカで撮影されたものであるとされており、暗い森林の中でイグアナなど動物の生態を調査するために仕掛けられたと思しき映像であった。

なんと、その映像の最後の方のドードーのように見える鳥のシルエットが画面右から左へ移動しているのが映り込んでいるのである。この映像は瞬く間にSNSで拡散され、およそ350年にその姿を見せたということで大きな衝撃と話題を呼んだ。

ところが、同月12日にその続きとされる動画が新たに公開された。その映像は、カメラ目線のドードーがテキストやアドレスの書かれたプレートをクチバシで提示する様が映し出されている。もうおわかりだろうが、これは自然保護キャンペーンのための完全なCG映像だったのだ。記載されているURLにアクセスすると、そのキャンペーンサイトにつながるという仕組みとなっていたのだ。

なんともお騒がせな出来事に思えるが、大元からすればインパクトを持たせる意図はあったものの、「ドードーがまだ生存している」と謳っているわけではないため、決して悪意があったとも言えないだろう。前述した遺伝子工学における復活プロジェクトを考えると、今後このような映像が本当に捉えられる日もそう遠くないのかもしれない。

【参考記事・文献】
ドードー dodo
http://www.lostzoo.com/animals/001_dodo1.html
人類が60年で絶滅させた謎の鳥が17世紀の日本を訪れていた!
https://gendai.media/articles/-/88272
飛べない鳥ドードーを中米コスタリカで発見!実は絶滅してなかった!?【動画】
https://wave-news.net/dodo/
「絶滅したはずの“ドードー鳥”が生きていた」はCG映像 実際はNGOの自然保護キャンペーン
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/17/news143.html
「絶滅した幻の鳥、ドードーを復活させる」遺伝子工学企業の挑戦
https://www.gizmodo.jp/2023/02/colossal-bring-back-the-dodo-de-extinction.html

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【文 ナオキ・コムロ】

画像 ウィキペディアより引用