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NASA陰謀論者、理事会の退席をめぐりフロリダ州郡を提訴

ある陰謀論者がフロリダ州の郡理事会にて、「チャレンジャー号の悲劇はデマであった」と主張しようとするも強制退去させられたが、この度郡を提訴することで注目を集めている。

地元メディアの報道によると、この事件は5月21日のブレバード郡委員会で起こった。

平凡な決議案や条例の採決が行われた会議の終了間際、パブリックコメントに議題が移ったところで住民のジャスティン・ハーヴェイ氏が手を挙げ、なんと1986年に起きたスペースシャトル・チャレンジャー号の事故について語りだした。

彼はこの悲劇的な事故で亡くなったはずの「宇宙飛行士のほとんど全員」が「健在」であり、そのうちの何人かはいまだに「まったく同じ名前を使っている」という、かなり大胆な陰謀説を唱え、更に質問をしようとした所でさすがに理事会の職員らによって静止させられた。

そして理事会は、会議のパブリックコメント部分はNASAに関わる40年近く前の陰謀疑惑を探求するためではなく、郡に実際に関連する事柄のためにあるのと彼に説明。

しかしハーヴェイ氏は納得がいかなかったようで、スペースシャトルの打ち上げ場所が郡に関係していることを示唆し、理事会に対して 「ここで現代科学に疑問を投げかけるので、連邦政府に助けを求めるために警鐘を鳴らすのを手伝ってほしい」と呼びかけた。
しかし残念なことに彼の懇願は委員たちに拒絶され、委員たちはすぐに彼のプレゼンテーションを打ち切った。

最後にハーヴェイ氏が「今日は私の言論の自由を奪ってくれてありがとう」と憤慨すると、委員長のジェイソン・スティール氏は「そうではない」と猛反発、出席していたハーヴェイ氏の支持者たちと口論になった。

この混乱は最終的に、ハーヴェイ氏が警察によって会議から排除される事態にまで発展。彼は部屋から連れ出されながらもチャレンジャー号陰謀説を主張し続け、スティール氏が「この通りに有名な精神科クリニックがあるので、そこに行くことをお勧めします 」と口にするまでに至った。

委員会がこれでハーヴェイから話を聞くのは最後ではなかった。事態はこれで収束しなかったのである。

その後、議会から退出させられたハーヴェイ氏は、なんと今月初めに郡を相手取って訴訟を起こした。彼は、陰謀論者が “視点差別 “の被害者であると主張しており、5月21日の委員会の行動を違法と宣言し、弁護士費用を支払うよう裁判官に求めている。

果たしてこの訴訟はどのような結末を見せるのか、今後に期待したいところだ。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: Ian E. Abbott on VisualHunt.com