タイムトラベル

タイムトラベラーの証拠をネット上で大捜索!彼らは証拠を残しているか?

科学者たちは、タイムトラベルの証拠を求めてインターネットをくまなく探した。潜在的なタイムトラベラーが、将来の出来事に関する情報をうっかりオンラインに投稿してしまった可能性はあるのだろうか?

タイムトラベルが可能かどうか、あるいは可能になるかどうかという問題は、長い間熱い議論の的となってきた。

もしタイムトラベルが可能であれば、未来から来たタイムトラベラーが”ここ”にいたという何らかの証拠をすでに目にしているはず、という主張もある。

しかし、我々が単に正しい場所を見ていないだけだとしたらどうだろう?

最近、ある物理学者のチームが、未来から来た誰かが過去に戻り、そのヒントをネット上に投下しているかもしれないという証拠を求めて、インターネットを徹底的に検索。

具体的には、特定の日付以前に誰も言及しなかったり、あるいは知ったりしていなかったであろうことに関する特定の、容易に識別できるキーワードを検索することにした。

熟慮の末、彼らは2012年に発見されたアイソン彗星と、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオがカトリック教会のトップに就任した際に選んだ名前であるローマ法王フランシスコに落ち着いた。

「アイソン彗星のような明るい彗星の歴史は、一般的に世界中の学会や学術誌によってよく保存されており、アイソン彗星が将来にわたって記憶に残る可能性を示しています」と研究チームは記している。

「逆に言えば、2012年9月以前に、予知できる情報を知らない人が何かを『アイソン彗星』と呼んでいる理由はほとんどありません」

「そのため、2012年9月以前の『アイソン彗星』に関する議論や言及は、未来からのタイムトラベラーの予知的証拠となる可能性があるとして検索されました」

残念ながら、研究者たちの最善の努力にもかかわらず、最終的には関連する日付以前のアイソン彗星やローマ法王フランシスコへの言及を見つけることはできなかった。

もちろん、これは必ずしもタイムトラベルが不可能であることを意味するものではない(未来からのタイムトラベラーは、単にそのような不手際を犯さないように細心の注意を払っているだけかもしれない)。また、オンラインでそのような証拠を探すことが時間の無駄である理由は他にもあるかもしれない。

「未知の物理法則に反するような情報を見つけることは、物理的に不可能かもしれませんね」と科学者たちは結論づけた。

【文 にぅま】

Photo credit: European Southern Observatory on VisualHunt