UFO

あの独裁者が隠蔽?!ロズウェルより前に発生した「イタリアUFO墜落事件」

UFOが墜落し、その残骸が宇宙人の死体と共に回収された事件といえば、1947年に発生した「ロズウェル事件」を誰もが想像することだろう。だが、そのロズウェル事件よりも遡ること14年前、イタリアで同様のUFO墜落・回収事件があった。

ロズウェル事件に先立ち「史上初のUFO墜落事件」とも称されているこの事件は、1933年6月13日にイタリア北部ロンバルディア州ミラノ県マジェンタで発生した。

記録によれば、発見者は現地にいた米軍大佐ビル・ブロフィーで、物体は「金属製」の鐘型をしており、その中からは金髪で目の青い乗員と思われる存在の遺体が発見されたという(遺体は2体との説もある)。

この事件は、独裁者とも呼ばれた当時のイタリア大統領ベニート・ムッソリーニの支配下の時代に発生しており、事件そのものを彼が隠蔽したのではないかとも言われている。

ムッソリーニは、目撃者を黙らせるためにあらゆる手段を講じて最高機密とし、ニュースで報じるジャーナリストに対して即時逮捕あるいは極度の罰則を与えるといった脅迫めいた電報もしたほどであるという。当時、ファシスト党の極秘警察が周辺都市に派遣され、目撃者に対し厳しい緘口令を命じたという話もあるようだ。

またUFOの研究を目的として国内の優秀な技術者たちを集めたとも言われており、ラジオの発明者としても知られるエンジニアのグリエルモ・マルコーニを責任者として指揮を執らせた「キャビネットRS/33」が結成され、数年に渡って墜落したUFOの研究などがなされたとのこと。

こうした情報は近年になり、イタリアのUFO研究家ロベルト・ピノッティが入手したという機密文書の公開などによって明らかになった。さらに、ジャーナリストのクリストファー・シャープによると、政府に回収されたUFOと乗員の遺体はその後米軍の手に渡り、第二次大戦後には米国に持ち込まれ保管されることとなったのだという。

なぜ米国へ渡ることになってしまったかについては定かではないが、一説にはこのUFOに教皇が不安を感じたためバチカンからアメリカへリークされたのではないかとも言われている。

ムッソリーニは当初この物体が地球外のものとは考えておらず、欧州の最新技術を用いた兵器ではないかと考えていたという。発見されたという乗員の特徴から、ドイツ人のように見えたという話もあるが、イタリア側は一貫してこの機体の起源については「不明」としているままであるという。

イタリア版のロズウェル事件とMJ-12(マジェスティック・トゥウェルヴ)とでも言えるこの史上初のUFO墜落事件は、近年徐々にその情報が明らかになっていく様相を呈している。入手・公開されている文書については、少なくとも一部は本物であるという鑑定はなされているものの、どこまでが事実であるかについてはまだ追究の余地が残っている。

当時、イタリアのその場所で一体何が起こったのか、そしてその正体は何であったのか、興味の尽きない事件である。

【参考記事・文献】
イタリアでもロズウェル事件以前にUFO墜落があった!!
https://ameblo.jp/kz0222/entry-12777029585.html
イタリアの独裁者 UFO墜落事故を隠蔽していた!? イタリア人UFO研究家らが極秘文書入手
https://www.daily.co.jp/gossip/foreign_topics/2023/07/06/0016553784.shtml
1933年マゼンタ、イタリアUFO墜落回収事件の真相は
https://ameblo.jp/kz0222/entry-12850423664.html

Ancient Aliens: SHOCKING FLYING SAUCER Crashes in WWII Italy (Special)

【文 黒蠍けいすけ】

Photo credit: Wasfi Akab on Visualhunt