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古代の壁画に残る”現代的アクセサリー”?神々の持つハンドバッグの正体

女性とハンドバッグの関係は何千年も前にさかのぼるのだろうか。研究者たちは、四角いケースと短い半円のハンドルでデザインされたハンドバッグと思われるものを描いた古代の壁画を発見。

それは、化粧や香水あるいはヘアブラシに先立つ12,000年前のものもある。最も初期の画像は、トルコのギョベクリ・テペという古代巨石寺院の遺跡で発見されたもので、大きな石柱に袋のようなものがが彫られていた。

研究者たちは、メキシコやイラク、南米の一部でも同じデザインを発見しており、モチーフの意味、特に遠い文明がどのようにして同じものを想像したのかについて、さらなる疑問を投げかけている。

最も初期の画像は、トルコのギョベクリ・テペという古代巨石寺院の遺跡で発見されたもので、大きな石柱に袋が彫られていた。
ギョベクリ・テペは紀元前9,000年に建てられたもので、大きなT字型の石柱が円形に配置されており、社交行事や儀式に使われていたようだ。

その建物の壁画のいくつかには、衣服、ベルト、ふんどし、ハンドバッグと思われるものが特徴として残っている。専門家はモチーフの正確な意味を把握していないが、古代人は宇宙との関連でこのデザインを見たのではないかと考えているとLive Mintは報じた。

四角い「袋」は地球を表していると考えられ、つながった円は精神性の象徴であった。古代の文書によると、過去の文明は地球が平らだと信じていたので、芸術の中で地球を正方形として表現したのかもしれない。一方、一部の研究者はこのデザインは地球と空をつなぐものだと主張している。

クラッチのもう一つの初期の例は、約5,000年前に作られた古代エジプトの象形文字に見られ、繁栄を象徴する小さな四角い”袋”を運ぶ神々が描かれている。考古学者たちは、この文明で使われていた籠や道具袋の証拠を発見しているが、壁に刻まれているものはまだ見つかっていない。また、彼らはイラクで同様の発見をしている。

紀元前883年から859年の間に建てられたアッシリアの宮殿の遺跡の中から発見された巨大な岩板には、ハンドバッグを持った翼を持ったジーニーが描かれていた。大きな羽の生えた魔物がハンドバッグを持っていると主張する者もいれば、それは小さなバケツだとする意見者もいる。

多くの専門家は、それが魔神のホール中に振りかける魔法の薬を運ぶために作られたということに同意しているが、他の翻訳では、この芸術は酩酊剤で満たされた財布を示していると示唆している。

歴史学者のデイビッド・ミアノ博士は最近のYouTube動画で、「アッシリアの宮殿に描かれているこれらの像は、しばしば人間の体と動物の頭を持っており、アプカルと呼ばれています。古文書に記された守護の力を持つ小神です」と説明した。「彼らはハンドバッグと呼ばれるものを持っていますが、実際にはバケツです。これらは神聖なナツメヤシを運ぶためのバケツです」とミアノ博士は述べ、考古学者がイラクでエッチングに似た古代のバケツを発見したと指摘した。

同じモチーフは、メキシコのトゥーラにあるトルテック人の遺跡からも発見されており、袋を持った人間のような姿が蛇に囲まれている。トゥーラの巨大な石像にも、ハンドバッグを脇に抱えた人物が描かれている。これらの建造物は西暦750年に作られた。「(ハンドバッグは)非常にシンプルな装置で、誰でも考え付くことができます。」とミアノ博士は言う。

【文 黒蠍けいすけ】

画像 https://x.com/MailOnline

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