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【昭和の珍事件】1979年、リアル「口裂け女」が街中に現れて大パニックに!?

※下記は2019年1月の記事の再掲載です。

ATLASでも度々、ご紹介している現代妖怪「口裂け女」。1970年末期、耳のあたりまで口が裂け、子供を追い掛け回すという口裂け女の噂は全国の小学生に強い恐怖を与え、警察が出動したり、集団下校が相次いだことは世代を超え広く知られている。

そんな口裂け女の目撃情報が相次いでいた1979年6月、前述のように警察は出動し大騒ぎになった実例がある。

1979年(昭和54年)7月18日付の読売新聞によると、兵庫県姫路市の路上で、白い襦袢を着て、長い髪で顔を半分隠し、口紅を耳元まで裂け、包丁を持った「口裂け女」がタクシー運転手とその乗客に目撃され、警察へ連行されるという珍事件が発生したと報じられている。

午前3時頃、姫路市内の人気のない商店街を走っていたタクシー運転手から110番通報が入った。

「大変だ!口裂け女が現れた!」




半信半疑で警官が現地に着くと、警官はライトを照らした。すると真っ白な衣装に身を包み包丁を持った女性が立っていた。

「おい!そこで何してるんだ!」「別に何も……」

女性は包丁を持ってはいたものの、誰かを殺そうと待ち伏せしてた訳ではなさそうで、警察は事情を聴くため、警察へ連行した。

女性の話によると、彼女は友人の家で恐怖映画を見ていて「自分も幽霊になってみたい」と部屋にあったカツラと襦袢で幽霊の衣装を作り、巷で噂になっていた口裂け女に似せたメイクを施しお手製の「口裂け女」を完成させた。

その出来栄えがなかなかだったため「知り合いのお好み焼屋のおっちゃんを驚かしに行こう」という話になり、出かけた最中に目撃されてしまったのだという。

この出来事は、全国紙の新聞にも掲載され、「口裂け女ブーム」が佳境を迎えた証として広く報道されたようだ。

(文:穂積昭雪 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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