2015年、コロンビア沖にてスペインのガレオン船サン・ホセ号が発見された。
サン・ホセ号は1708年6月8日、スペイン継承戦争中、カルタヘナの戦いでイギリス軍との戦闘中に乗組員600名とともに沈没したとされている。
沈没したサン・ホセ号は現在の貨幣価値で約200億ドルに相当する金や宝石等の宝物を運んでいたと考えられていたため、これは歴史的に見ても非常に重要な発見とされ、大きく報じられた。
しかしその直後、サン・ホセ号に積まれていたとされる財産の実際の所有権をめぐってコロンビア政府やスペイン政府等々さまざまな機関が権利を主張し合う事となった。
この議論はまだ決着していないのだが、それにもかかわらずコロンビアは沈没したサン・ホセ号の探査を進め、沈没船周辺の海底とそこにある財宝の詳細な地図を作成しようとしていることが判明して注目を集めている。
コロンビアの人類学歴史学研究所によると、今回の調査には遠隔センサーや遠隔操作の水中ドローンが使用されるとのこと。またこの調査を支援するため、沈没船のある海域全体が考古学的保護区域に指定されているという。
サン・ホセ号が歴史的に興味深いものであることは確かだが、200億ドル相当の財宝が今回の海底探査を加速させた最大の原動力であることは疑いない。また、以前の報道ではコロンビア政府はグスタボ・ペトロ大統領が2026年に任期を終える前に、この船を海底から引き上げたいと考えているようだとも言われていた。
果たしてサン・ホセ号にはまだ宝は眠っているのか。今後の調査結果が気になる。
🚨HISTORY: ‘Holy Grail’ Shipwreck Off Colombia Could Hold an Epic Treasure Worth $20 Billion and 700 Feet Below Water
A wrecked Spanish galleon carrying a booty that could be worth as much as $20 billion (£16 billion) is set to be retrieved from the Caribbean Sea within the… pic.twitter.com/GmYBDdvxff
— Unlimited L's (@unlimited_ls) December 22, 2023
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ウィキペディアより引用