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石橋貴明のトラウマ…「渡哲也」が罰ゲームで大激怒?!

『大都会』『西部警察』『マグロ』などの作品に出演し、のちに芸能プロダクション「石原プロモーション」の元代表取締役社長を務めた俳優・渡哲也。7歳違いで同じ誕生日である石原裕次郎とは、公私ともに無二のパートナーとも言えるほどの関係だった。

日活にデビューした頃、渡は食事中の裕次郎へ挨拶に向かった。本来であれば、食事中に挨拶をすることは失礼なことであるのだが、裕次郎は怒りもせずに立ち上がって自ら握手をし、「石原裕次郎です。新人ですか、頑張って下さいね」と声をかけたという。

このことに渡は強い感銘を受け、以来裕次郎との篤い関係が築かれたと言われている。

また、この裕次郎の態度についても強い影響を受け、自身がベテランとして若手から声をかけられることがあっても裕次郎同様の態度を示すように心掛けていたと言われている。

中でも、ゲーム『龍が如く』シリーズで共演した声優の釘宮理恵は、声優陣の顔合わせの場で渡に挨拶へ向かった際に、彼が立ち上がり「渡哲也です。声優業に不慣れなので至らない点もありますが宜しくご指導お願いします」とお辞儀をされたことで、感激のあまり泣き出してしまったという。




日本酒「松竹梅」のCMにも出演していた渡は、そのCMをネタにされることも多かったがそれについては寛容であった。その一方で、非礼に対しては容赦のない面もあった。日活の新人時代には、取材に訪れた記者の非礼に激怒し、アッパーカットで気絶させたという。

また、今なお伝説として語られるのは、90年代に放送されていたとんねるずによるバラエティ番組『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』でのこと。

番組内の罰ゲームによって、番組MCの石橋貴明が石原プロの清掃を行なうことになったのだが、さらに「渡哲也をテツと呼び捨てにする」というノルマが課せられていた。

「テツ」という呼び名は裕次郎にしか許されていなかったものであり、その他いかなる者、いかなる場であっても軽口でその名を呼ぶことはNGとなっていた。

石橋は恐る恐る座っている彼に近づき「いいジャケット着てるな!テツ」と肩を叩いた。すると目の前の机を蹴り渡が激怒、思わず逃げ出した石橋であるがついには詰め寄られ「お前になんでテツって呼ばれなくちゃいけねえんだ」とスゴまれ石橋は顔面蒼白となった。

実は、これは事前に仕込まれていたドッキリであり、同行していた舘ひろしによってそのことが明かされることとなった。

途端に渡も笑い出したものの、真に迫ったその姿に冷や汗が止まることが無かった石橋にとっては、よほどの恐怖を植え付けられた出来事であったには違いない。

因みに、近年には新春ドラマスペシャル『マグロ』(テレビ朝日)の「和太鼓が鳴り渡哲也が一言だけ喋る」という番組告知CMのインパクトの強さにより、ネットを含め当時のバラエティ番組や漫画・アニメにて大量にパロディ化されることとなった。

みのもんたの『朝ズバッ!』(TBS)の年末スペシャルにて渡がゲスト出演した際には、なぜか他局でありながら司会のみのもんたが「マグロ」を宣伝してしまい、「みのちゃん、他局だから」と渡も思わず苦笑いしてしまう場面もあった。

【参考記事・文献】
渡哲也
https://dic.pixiv.net/a/%E6%B8%A1%E5%93%B2%E4%B9%9F
渡哲也が石橋貴明にマジギレ? 「生ダラ」伝説のドッキリとは
https://www.excite.co.jp/news/article/E1490597466978/
マグロイド
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89

【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用