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競馬で30億円を稼いだのは風水の力?!「Dr.コパ」の馬主伝説

Dr.コパは、建築家、実業家、神主、大学の客員教授、そして風水に関する作家活動で知られる人物である。1990年代ごろから風水に詳しいタレントとしてテレビ出演などをしており、世間的には風水での知名度が高い。かねてより自身の開運術を「風水」と強調していたことから、風水の第一人者とも称されている。

彼には、次のような幼少期のエピソードが語られている。ある時、多摩川で溺れかかっていたことがあり、その指に糸のようなものが巻き付き引き揚げられて助かったということだが、彼を助けたのはなんと川の主である龍神だったというのである。それ以後、彼は自身の守護神が龍神であると確信するようになったそうだ。

実のところ彼自身、「風水師」と自称したことはないそうだが、その腕前は達人と称されるほどに認められているという。その腕が買われ、商用車ブランドであるメルセデス・ベンツのドイツ現地工場にて風水的設計を任されたこともあったほどである。

さて、風水で知られた彼の名を更に広めることとなったのは競馬だろう。2002年、午年であったことをきっかけに馬主となり、中央競馬、地方競馬で現在までにおよそ200頭を超える馬を所有してきたと言われている。さらに驚くべきは、およそ20年の間に競馬の賞金だけで30億円以上も稼いだというのである。




彼によると、活躍馬の発掘で活用したものも風水であり、馬そのものを見るのではなく牧場そのものの環境を見て買う馬を決めているのだという。牧場を訪れた際には、「ここに花を飾ると良い」「塗り替えの時はこの色にすると良い」といったアドバイスも行なっているそうだ。

馬そのものの評価で言うと、特に知られているのはコパノリッキーという栗毛の牡馬であり、日本競馬史上最多記録となるGI級競争11勝は、現在も保持された記録として刻まれている。話題性としては、コパマエチャンという栗毛の牝馬が、東海地方のラジオ番組での公募によってその名前が決定されたというものもある。地方のラジオ番組において馬名公募がなされることはそれまでに例がなく、さらに地方のラジオ番組でありながらその想像をはるかに超えた募集が寄せられたという。

彼の最高傑作と名高い「コパノリッキー」は近年人気のゲーム「ウマ娘」にも実装され、またDr.コパ自身の熱心な発信も相まって、SNS上ではトレンド入りを果たすなど大きな話題となった。作中でのコパノリッキーは馬主よろしく風水に詳しいウマ娘として登場し、またこのことで同じく風水を題材とした少女漫画『Dr.リンにきいてみて!』を想起させる演出から「Dr.リン」までもがトレンド入りする事態となった。

【参考記事・文献】
Dr.コパ氏 20年で30億円稼ぎ出した「黒字の馬主人生」を語る
https://www.news-postseven.com/archives/20190316_1330932.html?DETAIL
Dr.コパの愛馬「コパノリッキー」がウマ娘に実装 コパさん自身が反応し「Dr.リン」もトレンド入りする事態に
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2208/19/news146.html

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【文 黒蠍けいすけ】

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