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高倉健から叱られた?!時代劇でお馴染み「北大路欣也」のエピソード

13歳という若さでデビュー、25歳でNHK大河ドラマ『竜馬がゆく』の主人公竜馬役に抜擢されて以降、時代劇を中心に活躍していった俳優北大路欣也。『旗本退屈男』『名奉行!大岡越前』などのシリーズで主演を務めたことで非常に存在感のある俳優として知られている。

役者としてはその貫禄と威厳が高く評価されており、またそのヒーローをも思わせる顔立ちから、松方弘樹が東映の暴れん坊と宣伝されていたのに対して東映のプリンスと宣伝されていたほどであったという。そんな北大路は、20代の頃に高倉健から叱られたことがあるという。

当時、酒好きで飲み明かしていた彼のもとにある日高倉から電話がかかってきた。『待っているから今すぐ来い』と言われ、二日酔いの頭を抑えながら向かったのは都内のアスレチッククラブであった。激しいトレーニングが始まり、息も絶え絶えの状態となっていた北大路に、高倉は「そんな体で役者ができるか!」と一喝したという。

晩年も、体づくりの為にトレーニングを欠かすことが無かったと言われる高倉健。この時は、どれほど北大路が音を上げ、さらに周りが止めようとするも許してくれなかったという。しかし、このことが切欠となって北大路は考え方を改め、ジム通いなど健康管理を重視するようになったそうだ。

北大路は、ソフトバンクのCMに登場する白戸家のお父さん犬(白戸次郎)の声を担当していることでも有名だ。彼が候補として挙げられたのは、ドラマ『華麗なる一族』によって威厳ある父親というイメージが定着していたためであったという。しかし、父親役とはいえ犬ということにはさすがの彼も当初「なんで俺だけ犬なの?」と困惑を隠しきれなかったようである。




さて、北大路は1977年に一般女生と結婚しており、当時結婚会見においては日常的に新婦が「欣也さま」と呼んでいることも明らかになったことで話題となった。現在は、夫婦ともに高齢者施設に入所して生活をしているとのことである。

ところで、北大路の夫婦間には子供がいない。しかし、これまで何度も子供がいるというデマが発生している。昭和の俳優としては珍しいのかもしれないが、北大路は不倫などの報道も一切なく、非常に仲の良い夫婦としても知られていた。

そのような仲睦まじい夫婦の間に子供がいないことなんてあり得ないという願望が、そのような噂を発生させた原因ではないかという説もある。また、彼自身役柄として上司や父親役を演じることが多いということも、子どもがいるというイメージにつながってしまったのではないかと考えられている。

加えて、彼の父親は映画俳優市川右太衛門であり、北大路が演じた『旗本退屈男』を、本シリーズ以前に右太衛門も演じたことがあった。この親子二代で演じた、もしくは親子二代に渡って俳優というようなフレーズなどから、北大路と父右太衛門ではなく北大路とその息子というように勘違いした結果に息子実在説が起こったのかもしれない。

詳細は不明であるが、いっときは検索画面のサブジェクトに、「北大路欣也 息子 青木崇高」と表示されたこともあった。

【参考記事・文献】
白戸家には、封印されたCMがあった――お父さんの秘密
https://www.buzzfeed.com/jp/yuikashima/shirotoke
北大路欣也に息子はいない理由。なぜ、子供がいるというデマが出たのか?
https://xn--u9jy52gltai77a119b6fc.com/kitaooji-kinya-musuko/#i-2
[徹子の部屋]81歳・北大路欣也、親子2代で演じた父の代表作『旗本退屈男』の裏話を語る
https://mainichi.jp/articles/20240425/orc/00m/200/015000c

【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用