スピリチュアル

「祖父と私の霊体験」PART①

山口先生、いつも楽しく拝見させていただいております。

先日、物部守屋など歴史オカルトのリクエストをさせていただきました、千葉県我孫子市に住むHN:ブリブリです。

物部守屋に関しては、様々な研究者がいらっしゃいますが、それぞれの方の解釈があって、かなり深いなと思います。様々な人の様々な説があるのですが、私が長年にわたって考えてきたのは、実は法隆寺の中門の謎です。

「法隆寺は聖徳太子の怨霊を供養するための寺で、門の中央に柱を作ることで、怨霊を封じ込めている」と言っている人もいます。

私はこの中門に着目して、柱間が4間の封印構造と言われるこの中心の柱の下に、もしかしたら物部守屋の首が埋まっているのではないかと、歴史ロマンとして、楽しく思い巡らしたりしています(笑)

先日のアトラスラジオで、つまらない話でもOKと山口先生がおっしゃっていましたので、つまらない体験なら、私や娘がかなりたくさんしていますので、少しづつ投稿してみたいと思います。

●亡くなった祖父の不思議な話と私の体験

この話を聞いたのは、私が小学校6年生の時で、私は1962年生まれですから1974年くらいの年だったと思います。
 
母方の祖父が癌の手術後に容態が急変して悪くなり、危篤の一報が深夜に入りました。それで、家族で母の実家の宮城県登米市まで駆けつける事になりました。

私がそれを覚えている理由は、ちょうど小学校の運動会の前日で、運動会には出られなくなったからです。結構楽しみにしていたと思います。

翌朝にお袋が学校に連絡して、休むことが決まりました。宮城までは、親父の運転する車で行く事になりました。朝から急いでしたくして、両親と私と妹2人の5人で、住んでいる千葉から宮城に向かいました。

直接祖父の入院する病院に行ったと思います。

私は途中でセーターを買ってもらった記憶があり、10月の宮城は今とは比べられないくらい寒かったのかも知れません。 病院に到着した時には、まだ明るい時間だったと思います。

もう祖父は意識がありませんでした。すでに伯父さん伯母さん達が到着していました。さらに病院にたくさんの人が集まって来ていて、どうも今夜が峠かも知れないと言う事でした。

その病院での話ですが、病院の怪談とは全然関係のない話ですので、あらかじめお伝えしておきます。

よく聞く話かも知れませんが、ご存知でしたらすみません。しかし、これは実話です。

病院の待合室で、ジュースなどをいただいて、伯母さん達と話をしていた時に、祖父の話になって、色々な思いで話が次々に出て来ていました。

そんな中で、伯母さん達が不思議な事があったと話はじめました。

祖父の住んでいる所は、宮城県でも岩手県寄りの、くりこま高原と言う山岳部の近くの山間部で、祖父は良く山にキノコを取りに出かけていたそうです。

その山はよく知った山で、祖父が小さい頃から親に連れられ出かけていたそうで、自分の庭のような山だったそうです。この話は伯母さん達が小さい頃のことです。

祖父がキノコ採りに出かけると言ったその日に、すごい青空だったのに雨が降って来て、狐の嫁入りか〜と祖父が一言笑いながら言ったらしいです。

何の事か伯母さん達はわからなかったと言う事ですが……




祖父はいつものように朝早く一人で出かけて行ったそうで、夕飯にはキノコ汁などを祖母も考えていたようです。

それが、この日は夕方になっても祖父は帰って来ません。今のように携帯電話など無い時代でしたので、心配した祖母は少し待っても帰ってこなかったら、駐在さん(昔の警察)に知らせに行こうと言う話になりました。それでもう夜になり、真っ暗になったので、これは危険だと思って駐在さんに行こうとした時に、祖父が帰って来たそうです。

それで心配する家族に、「いや〜化かされた〜」と話して、心配かけた事を詫びました。

それから夕食になり、どうしたのかと話を聞くと、キノコを採って帰ろうと、来た山道を戻っていたら、どう言う訳かさっきまでキノコを採っていた場所に戻って来てしまったそうです。

「あれ?おかしいな?」と思ったけれども、日も傾いて来ていたので、急いでもう一度いつもの道を辿って帰路についたのですが、またしてもさっきのキノコの場所に戻って来てしまったそうです。

さらに祖父は慌てて、暗くなる前に山を降りないとと、急いで山道を戻りましたが、またしてもキノコの場所に来てしまいます。それで祖父は、これは「狐か何かに化かされたかな?」と思ったそうです。

辺りは暗くなっていきましたが、知った山道なので、恐らくは帰れるだろうと思っていたようです。

祖父は”わかば”というタバコを取り出して、それのタバコの葉をほぐすと、キセルを出してその頭にタバコの葉を押し付けて火をつけ、普通に一服したそうです。

昔の人は、そのキセルの頭の火が消える前に手に取り出して、燃えているタバコの葉を手のひらの上で転がしながら、片方の手で新しいタバコの葉をキセルの頭に乗せて、その上にさっき取り出した燃え付きそうなタバコの葉の塊を乗せて、火を新しい葉に移します。

今ではこういう芸当をやってのける人は、ほとんど居ないと思います。そうやって祖父は、小一時間その辺の切り株に腰掛けて居たそうです。

辺りはもうだいぶ暗くなった時分に、そろそろいいかなと思って帰路につくと、今度は難なく麓へ出られたそうです。

それで遅くなったと語ったということです。

祖父は、「狐の嫁入りを邪魔したから、化かされたかな〜」と言っていたとの事でした。

その当時、私はその内容がよくわからなかったけれども、大人になって思い出してみると、そんな不思議な体験をしたなんてすごいなと感じました。

この後病院で、夜になる前に子供達は実家に帰すかと言う話になって、私たちはお袋の実家に先に帰される事になりましたが、どうやって帰ったかは記憶にありません。

その実家で、今度は私の話になりますが、不思議な体験をしました。(PART②につづく)

(アトラスラジオ・リスナー投稿 HN:ブリブリさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)