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「私はビッグフットの生け贄にされるところだった」殺人未遂裁判が開始!

オクラホマ州にて、驚くべき理由で行われた殺人事件の裁判が行われる。被告のラリー・サンダースは釣り仲間が「ビッグフットを召喚して自分を襲わせ、食べさせようとした」のを阻止するために殺害したと当局に主張、逮捕されたのである。

この奇妙な事件は2022年7月、ラリー・サンダースとジミー・ナイテン氏が、ナマズ漁のために同州のサウス・カナディアン・リバーを訪れたときに起こった。

漁の最中に2人の間に何らかの意見の対立が起き、最終的にナイテン氏は死亡。しかし警察に逮捕されたサンダース容疑者は驚くべき内容を語りだしたのである。

サンダース容疑者は「その日、ビッグフットがサウス・カナディアン・リバーに集まっていて、自分はその生贄になるはずだった」と自供、更に被害者のナイテン氏が彼を生け贄にするためにわざとその場所に誘い込んだと主張。

ビッグフットの餌食から逃れるためには、友人を殺すしかなかった、と自分の行動はあくまで「正当防衛」であると主張したのだ。その後、サンダース容疑者はナイテン氏殺害の容疑で逮捕され、約2年後の4月16日より裁判に至ったのである。

サンダース容疑者の弁護士は、殺害の責任はナイテン氏にないどころか無意味であるとして、”犯行時の精神病または心神喪失の抗弁 “を主張するつもりのようだ。




事実、弁護側は精神科医にサンダース容疑者の診察を依頼しており、殺人は「メタンフェタミンによる精神病性障害」によってもたらされたものであり、薬物の影響で彼は「ビッグフットの生贄になる」という恐ろしい脳内のシナリオを信じるようになり、威嚇する生物の鮮明な幻覚を見るようになった、と証言している。

また、オクラホマ州捜査局の特別捜査官がサンダース容疑者と面談したところ、事件当時にビッグフットを目撃したと証言している事実もあるとのこと。 またサンダース容疑者が薬物を使用していた可能性については、逮捕した警官に「いつも朝は少しメスを使って気合を入れていた」と興味深い内容の供述を行っていた点も上げられている。

一方で検察側は “精神疾患あるいは心神喪失 “の抗弁に反発しており、オクラホマ州ではそのような抗弁の法的基準を満たさないとする独自の専門家を提供する予定とのこと。 また、あまりにも容疑者の証言が荒唐無稽なため陪審員を見つけるのは難しいとの判断がなされたのか、被告側は裁判長に判断を仰ぐ選択をしたようだ。

もし検察側が勝訴した場合サンダース被告は終身刑に処される可能性があり、弁護側が勝訴した場合でも被告は州の施設に不定期再拘留されることになるとのこと。

果たして裁判の結果がどうなるのか、気になるところだ。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Febrian Satria / Adobe Stock

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