前回、死んだお爺さんが現れて歯の痛みを持っていってくれた? の、メール投稿をした「もなかママ」です。ちなみに北海道在住になります。
さて、今回はちょっと怖い体験を書いて見たいと思います。これは、私が生まれて初めての怖くて不思議な体験でした。
もう、かれこれ30年近くも前の大昔の話なので、細かい部分はおぼろげです。
まだ、20代前半だった私は当時、すごーくモテモテの今で言うならチャラ男と付き合っておりました(若気の至り…)その彼は、まぁ次々と女の子をひっかえ取っ替えする人で、最初はスゴく優しいのに自分のモノになったら、掌を返したように冷たくなり、相手を不安にさせるような行動ばかりとり、私も含め毒牙にかかった女の子をのちに、たくさん知る事になったものです。
そんな彼だとは気がつかず付き合い始め、彼の家に泊まりに行った時の事です。
人の家に泊まると熟睡できないタチで、ずーっとウツラウツラとしてたんです。その夜は風がスゴく強くて古い家だったので窓や襖がガタガタととてもうるさかったのです。そして、何時頃だったのかハッキリわかりませんが、そのガタガタとうるさい中で襖がスーーっと開く音がしたのです。
ちなみに部屋のドアは昔ながらの襖で、二階建ての一軒家。一階には両親も寝ていました。彼の部屋は二階です。
「あれ?」と思ったのですが、なぜか目を開けて確認しなかったのです。そうしたら、なぜかその気配は寝ている私の顔を覗き込み、不思議なもので、気配でそう感じていました。
彼と私が寝ている所を見て、まるでビックリでもしているかのように、「えっっ?!」という声がかすかに聞こえたのです。厳密にいうとその声は息を吸い込んだような、「えっ?」というより「へっ?!」に近かったかもしれません。
そして、嘘みたいなんですが「今にみてろよ…」呟く声が聞こえて、私の頬っぺたに軽く爪を立てて引っ掻く感触がしたのです。
私は恐怖で隣に寝てる彼を起こそうと声を出したら、金縛りにかかっていて全然、声はでないし、体も動かない…怖い怖い…と思いながら、そのまま朝まで眠ったようです。
朝起きて、そのことを彼に話したのですが、下には両親もいるし、夜中に誰か勝手に入ってくるハズがない…とは言われたんですが。現実だったのかなんなのか分かりませんでした。
ちなみに、引っ掻かれた感触があっただけで実際に顔に傷はありませんでした。
そして、間もなくその彼とも別れましたが、相変わらず色んな女の子と付き合ってると噂を耳にしていました。そして、それから一年後くらいでしょうか、
職場に霊感の強い女の子がいて、親子共々霊感があるちょっと有名な人でした。その女の子に、その時の怖い体験の聞いてもらったんです。
その子いわく、「あー、それは生き霊ですねー!それに、その男じたいに、色情狂の霊がくっついてます!」と、軽く言われてしまいました。
でも、確かに言われて見たら彼にヒドイ思いをさせられた女の子なんて山ほどいたハズなので、それはあり得るかもしれない… と、妙に納得したものです。
しかし、あの「今にみてろよ…」の一言。
私はその後の20代の恋愛は本当に悲惨なモノばかりだったので、私の男運なのかはたまた、その呪いだったのか…おかげさまで、今は優しい旦那さんに、巡り会えて平穏無事に暮らしております。
とてつもなく、長いメールになってしまいましたが、しばらく封印してたお話を大好きなATLUSラジオに投稿させて頂きました。
どうもありがとうございました。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 もなかママさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Piyapong SaydaungによるPixabayからの画像