【平成の珍事件】腹の中から800グラムもの大麻が…3日かけて取り出しフン闘





これは平成5年(1993年)8月17日の朝日新聞に掲載された珍事件である。

「大麻で満腹 腹痛でバレた」という見出しで世にも奇妙な大麻密輸法が紹介された。

大阪府警豊中署と大阪伊丹空港支署は8月16日、ニュージーランド国籍、建設業の男性A(32)を逮捕した。当時、Aはバンコクから800グラムもの大麻樹脂(花穂や葉から取れる樹液を圧縮して固形状の樹脂にした大麻加工品)を日本へ持ち込もうとしたのである。

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なお、大麻樹脂800グラムは当時の価格で3300万円相当だったという。

とりわけ、Aが行った密輸方法というのが、他の者には真似できない、かなり特殊なものだった。Aは800グラムの大麻樹脂を小分けにしてラップで包み、丸呑みして胃袋の中に隠したというのだ。そのバラバラにした大麻樹脂はなんと117個にもなり、Aはそれら全てを自分の腹の中へと飲み込んだのである。

当然、腹はパンパンになり、消化もできないため、体への負担は相当にかかっていただろうが、バンコクでの出国はなんとか成功。しかし、伊丹空港へ到着した際、Aが急に「腹が痛い」と苦しみだした。空港職員がAをX線審査に通したところ、腸が謎の包みでいっぱいになっていて、そこで大麻の密輸がバレてしまったというわけである。




Aの話によると、裏にはオーストラリア国籍の麻薬売人が介在し、その売人に話を持ちかけられ、ラップ包みの大麻樹脂を手に入れ後、水やバナナと一緒に無理やり胃の中に押し込んだのだと語っている。

海外では似たような事件は今でも横行している。大麻に限らず、コンドームなどで包み小分けにして密輸しようとしたコカインやヘロインが胃の中で破れて漏れ出し、死亡するケースも多々ある。

なお、腸にあった大麻樹脂800グラムは大阪の警察署の管理の元、3日かかって排泄物から取り出したという。ただし、この作業に関わった人たちのことを考えると、いくら仕事とは言え、居た堪れない思いになってしまうのは筆者だけではあるまい。

(文:穂積昭雪 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

画像©David Mark PIXABAY


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