人工知能が徐々に、しかし確実に我々の生活の重要な一部となりつつある今、様々な未解決の謎を解決するためにAIが用いられることもしばしばだ。
勿論、現時点では他愛ない質問を投げかけているだけなのだが、もしかしたら人間には思いもよらない手段を返してくれるのではないかと期待されている節もある。
先日、『Daily Star』紙の記者達がGoogle社のBardという最新のAIに、「ビッグフットを捕まえるにはどうしたらいいか」と質問を投げかけてみた。気になるAIの回答だが、控えめに言っても奇妙なものが返ってきたようだ。
AIはまず最初に、ビッグフットを追跡する人に対し「(ビッグフットの)好奇心を刺激して引き出すために、点滅する光、奇妙な音、抗しがたい香りを使った手の込んだディスプレイ」を採用することを提案。
またビッグフットの平均的な大きさは “巨大な網に引っかかる大きさ “であることから、実際に捕獲するためには “巨大な網 “を使うことを提案した。
更に、「等身大のリアルなビッグフットのスーツやコスチュームを作り……信頼を得よう」という提案まで。精巧なビッグフットのコスチュームに身を包み、彼らのコミュニティ(群れ)に潜入するのが良い手段だと考えたのである。
いずれもまるで子供向けのUMA本に載っていそうな、高度なAIが考えたにしてはお粗末な回答揃いだったようだ。なお、実際にはビッグフットの行動は野生動物と比較してもかなり臆病ないしは警戒心が強いといえるため、今回のAIの提案はことごとく的外れで現実的なものではないといえる。
少なくとも現時点では、オカルトの分野でAIの出る幕はあまりなさそうだ。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)