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常識を打ち壊した傑作SF・ロボットアニメ「マクロス」シリーズの伝説

画像『『超時空要塞マクロス』パッケージアート集

マクロスシリーズは、SF・ロボットアニメ『超時空要塞マクロス』とその続編や外伝を含んだ作品シリーズであり、1982年からテレビアニメで放送されて以降、OVAリリースやゲーム展開などもなされている人気作品となっている。

マクロスはSF・ロボットアニメ作品という枠を超えて認知されることがたびたびある。シリーズ25周年を記念して製作されたアニメ『マクロスF』では、メインヒロインであるランカ・リーが挿入歌『星間飛行』を歌う際の決め台詞(ポーズ)「キラッ☆」が、当時ニコニコ動画をはじめとして爆発的な流行とミームを生み出したことを覚えている人も多いかもしれない。

親指・人差し指・小指を立てるこのポーズを、担当声優が指を攣(つ)ってしまうほどやりすぎたという逸話すらある。

また、同作『マクロスF』ではもう一人の著名なキャラクターであるオズマ・リーの存在も忘れてはならない。ある人物が特定の言動を行なったために、その後の展開で死亡してしまうという、いわゆるお約束のきっかけのことを通称「死亡フラグ」と呼ぶ。マクロスシリーズでは、このような「死亡フラグが立」ったことで戦死するという展開がいくつも見られ、「パイン・サラダ」と呼ばれる手料理を心待ちにする発言ののちに食べられないまま死亡するというものが有名である。

しかし、Fの主人公オズマ・リーは、作中に張り巡らされたあらゆる「死亡フラグ」を回避して生存していることで知られており、特にその第17話では「こんなのかすり傷さというセリフを言う」「研究施設へ単独潜入」「搭乗機のパーソナルカラーが黄色」「小隊の隊長である」などといった、シリーズを通して死亡フラグとされているシーンが20ヶ所以上も展開されたにも関わらず生き残っている。

このさまから、いかなる死亡フラグを立ててもそれをことごとくへし折る「死亡フラグクラッシャー」とまで呼ばれている。




こうした、いわば名物的キャラクターをも生み出しているマクロスであるが、その仕事場はきわめて過酷であることでも知られている。『超時空要塞マクロス』は、その制作された映像についても評価が高く、高速で視点が入り乱れて動く無数のミサイル描写など、一度見たら忘れられないインパクトある描写に定評がある。

だが、当時の制作現場は修羅場そのものであったと言われており、発注原画が全く仕上がっていない、スタッフが次々と逃げ出していく、そのためオンエアに間に合うかどうかすら危ういほどのギリギリの状況下で制作されていたという。あまりの人手不足で、当時学生であった庵野秀明(『エヴァンゲリオン』の監督)や山賀博之(『オネアミスの翼』の監督)までもが駆り出されたそうだ。こうしたことが重なったことで、タツノコプロから出入り禁止が言い渡されたという逸話も残っている。

しかしながら、シリーズにおける映像の出来映えはマクロス以外の作品にも影響を及ぼすほどであったと言われている。あくまで都市伝説ではあるが、『マクロス7』のOPアニメーションにおけるCG技術を目の当たりにした宮崎駿が感嘆し、『もののけ姫』においてCGアニメを採用するに至ったと言われている。

もののけ姫は、1997年時点でかのうとされる技術をはるかに超えたオーパーツとまで呼ばれる仕上がりとなっているが、実は『マクロス7』『マクロスプラス』のCG担当者が参加しているという事実がある。マクロスシリーズは、間違いなくアニメのレベルと常識を打ち壊した作品と言えるだろう。

【参考記事・文献】
スタッフが次々と脱走!『超時空要塞マクロス』の制作現場はブラック企業ばりの修羅場だった!?
https://type-r.hatenablog.com/entry/20050629
キラッ☆
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%83%E2%98%86
オズマ・リー
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC
もののけ姫のCG周り、何回見ても97年時点でできると思えなくてオーパーツにしか見えない「これってCGだったの!?」
https://togetter.com/li/2163170

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(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)