
2019年4月9日、神奈川県鎌倉市の路上で歩行中の女性に殴りかかり、階段から突き落として怪我をさせた罪で大学生(21歳)の男が逮捕された。
報道によると、逮捕された私立大学4年の名前は頼朝海斗といい、彼は今年1月3日午前4時45分ごろ、鎌倉駅近くの路上で30歳の女性の顔面を複数回殴ったあとに階段から突き落とし、全治1カ月程度のけがをさせた容疑が持たれている。なお、加害者と被害者の2人に面識はなく、頼朝容疑者は警察の取り調べに対し「酒に酔いむしゃくしゃしたことがあり、殴ってしまった」と容疑を認めている。
今回の暴行事件であるが、日本の歴史に詳しくない方でも、学校の授業で教わったこととして覚えていることがある。そう、殴った側の男性の名前「頼朝」と、鎌倉幕府初代征夷大将軍である源頼朝と同じであることで、俄然この事件への興味が湧いてきたことだろう。
奇しくも、事件現場が「鎌倉市」ということもあり、一部では1219年に鎌倉市の鶴岡八幡宮で発生した「源実朝暗殺事件」とのシンクロも都市伝説として受け取る人間もいるようだ。
この「源実朝暗殺事件」とは、鎌倉幕府2代将軍源頼家の息子であり僧侶だった公暁が、義理の父である源実朝を鶴岡八幡宮の階段で急襲し、殺害した事件である。
氏名、鎌倉という場所、そして犯行現場の階段と、「源実朝暗殺事件」と今回の頼朝容疑者の暴行事件が奇妙な線で結ばれている可能性を都市伝説マニアは見逃さなかったようだ。そして不思議な事に、今年2019年は暗殺からちょうど800年ということもあり、今後さらに鎌倉で何か大きな事件があるのではないかということも囁かれ始めているようだ。
それにしても、泥酔して無抵抗の見知らぬ女性を殴って階段から突き落とすなど、常人の行為とは思えない。容疑者に対しては厳罰に処していただきたいものだ。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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