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グアテマラのマヤ王の墓から神秘的な「ヒスイのマスク」発見

グアテマラのマヤの都市遺跡で、略奪されたピラミッドの墓を発掘していた考古学者が、これまで知られていなかったマヤの王のものと思われる、不思議なヒスイのマスクを発見した。

チョチキタムは、グアテマラ北西部のマヤ低地帯の一部であるペテン盆地の近くに位置している、あまり知られていない遺跡の一つである。この地域は、西暦200年から900年まで続いたマヤ古典期の中心地と考えられている。

なお、この遺跡は1909年に初めて報告され、現在進行中の調査によって、中央の長い土手道で結ばれた3つの主要な遺跡群が発見されている。

古代において、ヒスイの価値はその物質的価値をはるかに超えていた。マヤ人はヒスイを、生者と死者の世代を守るものと考えていた。そのため、ヒスイのマスクは一般的に神や祖先を象徴するものとして使われ、埋葬された人物の豊かさや影響力を反映するために使われた。

考古学者たちは、2021年のLI DAR調査の後、墓泥棒が王家のピラミッドの核にトンネルを掘ったことを発見した。さらに調査を進めると、侵入者たちはピラミッドの特定のエリアを見落としていたことが判明した。




その結果、人間の頭蓋骨と、象形文字が刻まれた骨、棺の形をした石箱、陶器、壺、牡蠣の殻、ヒスイのマスクを作るために組み合わされた複数のヒスイ片などの副葬品が発見された。

欠片の一部には、イツァム・コカジ・バーラムという名前がヒエログリフや彫刻で記されている。研究者たちは、この名前が西暦350年頃にチョチキタムを支配し埋葬されたマヤの王のものである可能性があると推測している。中でも最も魅力的なのは、骨の一つに刻まれた彫刻で、まさに組み立てられたヒスイのように、支配者がマヤの神の頭を握りしめている姿が描かれていることだ。

考古学者たちはそこで、出土したヒスイの欠片を一つ一つ組み合わせ、ヒスイのモザイクマスク全体を復元した。

『ナショナル・ジオグラフィック』誌の膨大な記事によれば、チューレーン大学の主任考古学者フランシスコ・エストラーダ=ベリと彼のチームは、LIDARマッピング技術を使って埋葬場所を発見した。マスクは、マヤ人が崇拝していた嵐の神の姿を表している。

(ナオキ・コムロ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 https://twitter.com/ArkeoNews

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