サブカル

話題になった「ジョジョの奇妙な冒険」の新たな予言が始まっている?!

画像『ジョジョの奇妙な冒険 20

漫画家荒木飛呂彦の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』(以下「ジョジョ」)は、1986年から2004年まで週刊少年ジャンプ、2005年からウルトラジャンプで現在も連載されている人気の冒険ファンタジー漫画である。

シリーズ単行本が合計130巻を超える人気作品であり、そのインパクトある独特の絵柄や世界観、作中のフレーズから誕生したミームが多く見られるほど、サブカルチャーに多大な影響を及ぼしている作品の一つとも言えるだろう。

「ジョジョ立ち」「ドドドド…」「スタンド」「だが断る」「何をするだァーッ!」「この味は!…ウソをついてる『味』だぜ」といった描写やセリフを、目にしたことのある人は多いのではないだろうか。

さて、ジョジョといえばとある非常によく知られた都市伝説が存在する。それは、アメリカ同時多発テロ事件、9.11の予言だ。

ジョジョの第3部「スターダストクルセイダース」(単行本第20巻)に登場する、オインゴとボインゴの兄弟。この弟であるボインゴは、兄であるオインゴ以外の人間とは口もきけない内向的なキャラクターであるが、彼はスタンド(具現化された超能力)によって未来の出来事を漫画として予知することができた。

シーンは、ボインゴがとある日本人観光客に絡まれるところから始まる。日本人観光客は、「エジプトにもコミックとかマンガなんてあったんですかァ~」と声をかけボインゴの読んでいる漫画本に関心を持ち、それを取って読んでみた。そこに描かれていたのは、ボインゴの傍にやってきた親切な旅人が最後には「電柱に首がつき刺さって死んで」しまうという観光客の末路を暗示するような奇妙な内容であった。




問題となっているのは、このボインゴの漫画に描かれた日本人観光客の場面である。漫画の中で日本人観光客は「911」というナンバーがついた衣服を着用しており、「おっ10時半だ!」という発言をした直後に死亡する描写が描かれている。

911という数字が事件の日付であることはおわかりだろうが、この10時半という時刻は世界貿易センタービルが崩落した時刻とほぼ同じ(10時28分)であるという。また、漫画内で旅人がバスに乗り込みその直後事故で死亡したというその背景には飛行機が描かれており、また同じシーンにある4本の電柱が事件当時ハイジャックされた4機の飛行機を連想させる。さらに、同じシーンに太陽と三日月が一緒に描かれているが、三日月はイスラムのシンボルを表しているとされている。

9.11は、このジョジョ第3部が終了して10年後に発生したが、この数々の指摘からジョジョは「9.11テロ」を予言したのではないかと大変な話題となった。

2007年には、サブカル情報バラエティ「溜池Now」にて荒木が出演した際にこの9.11予言のことが触れられ、当人は「僕もびっくりした」「何で描いたのかわからない。何のデザインかも考えたけどよく分からない」といった回答をしており、公式としては奇妙な偶然であると結論付けられたようである。

2015年には、ジョジョのアニメでこのボインゴの漫画のシーンがカットされていたことで再度話題となり、9.11への配慮だったのではないかとも囁かれた。だが、この削除については一方で「9.11は既に現在の我々にとって過去の話しなので予言とはならない」「アニメ版は今後に起こる別の予言が組み込まれているのではないか」という考察までされた。

どの場面がどういった予言になり得るかという検証は現在のところなされていないが、その真偽は放送から10年後となる2025年を待つほかないのかもしれない。

【参考記事・文献】
ジョジョ3部で最も有名な都市伝説「911テロ予言描写」がアニメ版では修正されていたことが話題に ”深い”考察をするファンも
http://blog.esuteru.com/archives/8024118.html
荒木先生としょこたんが夢の共演! 溜池Now 第37回「世界一受けたい!!「ジョジョの奇妙な…」授業」
http://atmarkjojo.org/archives/1451.html
ジョジョの裏設定や都市伝説まとめ!9.11の予言やフーゴが消えた理由など考察
https://bibi-star.jp/posts/17690

(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)