近年、世界中で目撃され新たなUFOか!? として注目を集めているものに「リング状UFO」がある。
晴天や穏やかな天気の時に現れ、雲よりも低い所に突如発生するリング状の物体。材質としては雲に似ているのだが、いつの間にか中空に現れ、しばらくすると消えてしまうといった特徴がある。
先日、アルゼンチンにて奇妙な黒いリング状UFOが目撃され、動画に撮影されて話題となった。こちらは歪み、形を微妙に変えながら動いているため、海外のオカルトファンには「フライング・ブロブ」「ブラックスクイッド」等と呼ばれているようだ。
この物体はアルゼンチンはブエノスアイレスより28キロ北のティグレの街上空で目撃された。まるで脈動しているかのような動きのため、UFOではなく未確認生物ではないかとする意見や、高速飛行する飛行機が残すと言われている化学物質の雲「ケムトレイル」ではないかとする意見もあった。
実際にはこのリングは自然現象の一つであり、大気中の温度と大きな差がある気体が立ち昇ることで気流の流れが生じて形成されるものだとされている。地上で何らかの爆発や煙突からの煙、ヘリコプターのローターによる空気の撹拌(かくはん)で生じる事もあるという。
今回の黒いリング状UFOに関しては、近くの遊園地「パルケ・デ・ラ・コスタ」にて、ショーの際に使用する大砲の煙が環状になって停滞したものが目撃されたのではないか、とみられている。
昔は珍しいUFOの一形態として報告されてきた「リング状UFO」だが、近年ではデジカメなどのデジタル機器が発達し、またSNSなどの個人が情報を発信できるメディアが増えた。そのお陰で、昔よりも発生してすぐに撮影され世に広まる機会が増え、「リング状UFO」の目撃例が頻繁に報告されるようになったのだろうと見られている。
原因さえ揃えば見ることのできる自然現象だそうなので、もしかするとあなたの頭上に「リング状UFO」が現れる日が来るのかもしれない?
文:飯山俊樹
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