ポリティカル・ゲーム

本物の遺体はトップシークレット?「毛沢東」のとんでもエピソード

中華人民共和国において建国の父とも呼ばれる初代最高指導者といえば毛沢東。大躍進や文化大革命などによる粛清や政策の失敗により、膨大な人々の命を奪った独裁者と評される一方で、今もなお中国では尊敬されている人物でもある。

彼の言葉から引用し編集された『毛主席語録』は、聖書に次いで世界で最も読まれた本としても知られている。

彼は非常に自己中心的であったと言われている。多くの農民や労働者たちから支持を得た彼であるが、最高指導者となるその前後で明らかに体型が変わったと言われるほどに贅沢な日々を送っていたという。

寝る時間はいつもバラバラであり、24時間以上起きていたり半日以上寝ていたりといった不規則な生活を送っていた。また、歯磨きを嫌い、熱いタオルで体を拭くだけで入浴もしないといった不潔さも見られた。

同じ服ばかり着ており、ほつれた箇所を縫わせたツギハギだらけのガウンを何年も着続けたという。さらに、好色家としても有名で、生涯に4度も結婚しているほか、結婚している身であるにも関わらず毎回違う女性と夜を共にしていたほどの性欲のモンスターであった。一説には、人妻に手を出すどころか、男性にまでちょっかいをだしていたという。

大変な読書家であったと言われている毛沢東であるが、農業知識についてはあまりにもデタラメなものが目立っていたといわれている。

稲を隙間なくびっしりと植えることで豊作になると考えていたこともさることながら、最も致命的な結果となったのはスズメの駆除であった。1950年代後半から60年代前半まで行なわれた四害駆除運動では、およそ1億羽以上ものスズメが駆除され絶滅の一歩手前にまでなった。




稲を食い荒らす害鳥として見なされていたための駆除であったが、その結果スズメのエサであった害虫のほうが大量発生してしまい、農業は大打撃を受けてしまったのだ。このスズメ駆除は、彼の支持率を大きく低下させる原因となったきっかけの一つであると言われている。

指導者として桁違いの生き様を晒していた毛沢東は、1976年に死去した。彼は唯物論者であったため、遺体は焼いて海に撒けという遺言を残していたと言われているが、結果として彼の死後の指導者たちの意向によりエンバーミング(遺体衛生保全)がなされることとなった。

防腐処理技術を施された彼の遺体は、北京にある毛主席紀念堂に安置され連日多くの人々の目に触れられている。だが一説には、ここで展示されている彼の遺体は実は蝋人形で作られた偽物であり、本物の遺体は紀念堂の地下に安置されてごく限られた要人しか見ることができない、という都市伝説が実しやかに噂されているという。

因みに、現在毛沢東の男系唯一の孫として毛新宇という人物が存命である。最年少で少将に任官するほどに輝かしい政治経歴と軍歴を有するいわばエリート将官とも見える彼であるが、いわばそれは祖父の威光によるものにすぎなかったようである。

そもそも彼はネット上においてネタキャラとして非常に有名であり、革命戦士の子孫としては似つかわしくない外見や、メディアに対するトンチンカンなコメント、そして書法家の孫とは思えないほどの”個性的な”書体などにより、「ブタ少将」の愛称でいじられていた。

一部では、それはバカのフリをしており虎視眈々とトップの座を狙っているのではないかとも囁かれたが、その真相は不明である。現在彼は、共産党の全国代表大会出席者名簿の中から名前を消されているという。

【参考記事・文献】
党代表名簿から消された「毛沢東の孫」の光と影
https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/101059/092700120/
中国の「ブタ少将」が突然持ち上げられ始めた不思議
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49937
毛沢東の面白エピソードや名言をご紹介!読書好き・若い女好きの毛沢東
https://history-go.com/archives/16857#index_id4
建国の父・毛沢東の功績と功罪がすごい!毛沢東は偉人か犯罪者か?
https://history-go.com/archives/16852#index_id6
毛沢東の遺体は現在どうなっているのか?【中国の赤い星の現在】
https://hajimete-sangokushi.com/2023/04/13/mao-zedong-corpse/
毛沢東とはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】
https://colorfl.net/motakuto-matome/#i-5

(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 ウィキペディアより引用

TOCANA関連記事
本物の遺体はトップシークレット?「毛沢東」のとんでもエピソード