サブカル

『富士山はなぜおめでたいのか』

 この記事が掲載されるのは12月末であり、あるいは読者の皆さんが読まれているときには年が明けて、お正月になっているかもしれない・・・

 そんな時期にぴったりな製品がTENGAから発売されているのをご存知だろうか?

 その名も「お典雅」。

 熨斗がかけられた特製の桐箱に納められたお馴染みのTENGAカップには、縁起の良い水引が施されている。さらに、桐箱には「開運招福」の焼印入りで、一年を占う抜きはじめにふさわしい一品となっている。

 そして、この「お典雅」は、毎年目を引くキービジュアルも話題となっている。今年は日本の象徴と行っても過言ではない、霊験あらたかな「富士山」をバックにお典雅が鎮座するおめでたいビジュアルとなっている。


▲こちらは2023年のお典雅PREMIUMのキービジュアル

 さて、このおめでたい富士山であるが、その八合目からは、静岡県の浅間神社(せんげんじんじゃ)の境内であり、そこに祭られている御祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)という女神様である。

 なお、この神様は日本書紀などに記された、初代天皇の神武天皇のお后としても知られる。

 では、何故にまた富士山では女神さまを祀っているのだろうか?またどうしてその神社の名前が浅間神社なのか?

 よく浅間神社の読み方は、「センゲン」なのか、「アサマ」なのか、迷う人がいる。
 もちろん富士山を御神体とする神社の名前は「センゲン」なのだが、同じ火山で長野県と群馬県をまたぐ「浅間山」は「アサマヤマ」と読む。
 
 これは、そもそも「アサマ」と呼ばれていたものに漢字を当てて、さらに音読みをしたので、「センゲン」となってしまったのだ。

 では、元の「アサマ」とは何のことであろうか・・・




 これには諸説あるのだが、これまた古い言葉で、一説にはアイヌ語で「火を吹く燃える岩」の意味だという。

 なお、我々日本人のルーツについては、まだわかっていないことが多い。一時期、先住民=アイヌ人説というものがあったが、現在では、ほぼ否定をされている。
 また、最新のDNAの調査では、秋田地域の人々の10パーセントほどに、白人(コーカソイド)のDNAがあることが判明している。(40パーセントと紹介している海外サイトも存在する)

 さらに古事記や日本書紀を読めば、古代の日本列島は明らかに多種多様な民族、あるいは人種が住んでいたことがわかる。

 さて、話が少し横に逸れた・・・で、アサマ=富士山(富士山本宮浅間大社の社伝には紀元前27年、神の怒りを鎮める為に山足之地〈富士山麓〉に富士神を祀ったことが浅間大社の始まり。富士神は、西暦110年に山宮浅間神社に遷され、平安時代になる と浅間大神(火山の神)と呼ばれるよう になったとある)である。

 何百年も前から山に暮らしていた人々は、富士山の力を知っていたという。このため、それぞれの村には富士山を拝み、火山活動が鎮まるよう祈る神社が建立された。

 また、富士山本宮浅間大社のある静岡県富士宮市の千居遺跡(せんごいせき)は縄文中期の集落跡で、ここではストーンサークル(環状列石)と男根を象った石柱が発掘されている。

 ストーンサークルと男根型の石柱の組み合わせは八ヶ岳山麓の金生遺跡や、東北の岩手山麓の遺跡群にも見られ、火山の間近にあるこれらの遺跡では、単なる太陽信仰の祭りだけではなく、火山の鎮魂と豊穣が同時に祈念されていたとも考えられるそうだ。

 さらに富士山麓では、河口湖の鵜の島や都留市の壁谷遺跡、富士吉田の池の元遺跡など、旧石器時代から縄文時代初期にかけての祭祀遺跡も発見されていることからも、すでに太古から火山信仰が盛んだったことがわかる。

 と、まあ当たり前の事のように書いたが、火山の近くに人々が住むというのは、世界的にみると、大変に珍しい現象なのである。

 確かにベスビオ火山の噴火で壊滅した古代ローマのポンペイや、フィリピンのピナツボ火山、ハワイ島キラウエア火山の溶岩流の災害などはあるが、これらはどれも数少ない例外である。

 ただし、そんな例外の中でも代表的なのが、南太平洋のポリネシアである。

 この太平洋の真ん中の島々は、火山島やサンゴ礁から出来ていて、またポリネシア人はなんとカヌーで遠洋航海をこなすことでも知られている。
 このことから、遥か昔に日本にたどり着いたポリネシアの人々が火山を崇め、その周囲に集落をつくり、国を造り、やがて大和朝廷の下その文化が融合し定着したのではないかと考えられるそうだ。

 中国の魏志倭人伝に出てくる古代日本の海辺の人々の姿は、体に入れ墨を施し、潜水をして魚を獲っている。このことはなによりも現在の南洋に住む漁師たちに似ているではないだろうか。

 そして、ポリネシア人と日本人の共通点はもう一つある。

 それは、虫の声に対する反応である。

 これは有名な話なのでご存じの方も多いだろうが、世界中で昆虫の鳴き声を、「声」として認識しているのは、ポリネシア人と日本人だけであるそうだ。

 というのも、日本人とポリネシア人は「言語処理」をつかさどる「左脳」で虫の鳴き声を認識している一方、他の国の人々は「音」をつかさどる「右脳」で認識しているというのだ。

 やはり繋がりがあると考えるのが自然だろう。

 日本最大のアサマは富士山であり、それをこの国の命の源として、皇室の祖である女神様を祭る。悠久の歴史と壮大な自然について思いを馳せる富士山は、やはりおめでたい年の初めのシンボルなのである。

 そんな富士山のパワーにあやかって、「お典雅」で新しい一年の幕開けを祝ってみてはいかがだろうか。

●製品名:お典雅2024
●内容物:TENGA ORIGINAL VACUUM CUP (水引付き) 1個
●発売日:2023年12月15日(金)
●価格:1,980円(税込)
●販売場所:TENGA公式オンラインストアhttps://store.tenga.co.jp/product/STT-142

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(及川 靖 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)