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初回放送のみ聞こえた謎の声?!「スラムダンク」のアニメで起こった怪奇現象

画像『映画『THE FIRST SLAM DUNK』STANDARD EDITION

『SLAM DUNK』(スラムダンク)といえば、バスケットボールを題材とした漫画作品である。1990年から96年まで連載され、アニメやゲームそして近年でも映画が公開されるなど、こんにちでも大変な人気を博している。連載当時の熱狂はすさまじく、コミック初版発行部数は当時の最高記録を打ち出し、その影響からバスケットボールに目覚める少年たちも多かったそうだ。

そんなスラムダンクであるが、アニメ放送でとある怪奇現象が発生したという作品の印象からすると少々異質な噂が存在する。この出来事は、アニメ第100話「奇跡の男・桜木花道!」で起こった。

作中、主人公の桜木花道が会話をしているとある場面で、突如「助けて」という謎の声が発せられていたというのだ。この声が聞こえた視聴者の多くが、その不気味さからか眠れなくなったり、うなされたりしたことにより、翌日会社や学校を休んだという。


しかもこの現象は、初回放送のみでしか発生しておらず、再放送やDVDでは確認されていない。それなら、この初回放送を録画したビデオに残っているのかというと、現在それすら未確認であるというのだ。

こういった不可解な声が入っているという現象は、主に音楽CDで多く聞かれており、アニメで聞かれるのは珍しい。最も有名なものは、1990年公開の劇場版ドラえもん『のび太とアニマル惑星(プラネット)』の中で、不可解なうめき声のようなものが聞こえるという事例だろう。

この現象の真相は現在もよくわかっていないが、音声の消し忘れや声優のアドリブ声などが有力とされている。

アニメの幻の回というと、『ドラえもん』での「行かなきゃ」「タレント」、『天空の城ラピュタ』地上波放送での「別バージョンのエンディング」といった例がたびたび話題となるが、このスラムダンクに関してはほとんど話題となった様子が見られない。そもそも、声が聞こえたというその肝腎の具体的な場面が、どのシーンであるのかも不明なのだ。




実は、こうしたスラムダンクの怪奇現象に関係していると思われるものがある。同時期に放送されていたドラマ『銀狼怪奇ファイル』である。「首無しライダー」など封印された回といった都市伝説でもよく知られる伝説的作品であるが、1996年1月13日以降、最終回を除いた9話分が同日放送されていた。

この作品は、主人公が天才的な頭脳を有するもう一人の人格に変わる場面が幾度もあるのだが、この際に光の明滅が非常に激しい演出がなされている。察しの良い人は、これが翌年1997年に発生した「ポリゴンショック」を思い起こすだろう。スラムダンク100話における大勢の体調不良というのは、ポリゴンショックと銀狼の演出が重なり、そして銀狼が同時期放送であったことから連結されたものである可能性は高い。

また銀狼との関連は、問題の「助けて」という声についてもつながりが見えてくる。作中にて、ある被害者の遺体のそばにカセットレコーダーが置かれており、生前襲われる直前と思しき「誰か助けて」という音声がリピートで流されるのだ。この放送回は銀狼の第9話であり、なんとスラムダンク第100話と同日の1996年3月9日の放送であったため、謎の声「助けて」は銀狼に由来しているのではないかと考えられるのである。

こうした強いインパクトを残す描写や演出が、記憶の中でつながれていき密かに都市伝説として創り上げられたのが、スラムダンクの怪奇現象であったのだろう。

【参考記事・文献】
スラムダンク31巻が怖いとされる理由とは?最終回はひどい?都市伝説や怪奇現象紹介
https://katei-keikaku.com/slam-dunk-impression/#st-toc-h-49
【スラムダンク】裏設定・都市伝説7選!ゲームで作った北湘VS山王の動画もアツい
https://aya02082101.com/slamdunk-ura/#100
のび太とアニマル惑星・謎の声真相を考察
https://thetuburo.com/2021/06/12/2018-06-28-171116/

(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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