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エジプトで発見された洞窟壁画にキリスト降誕シーンが描かれていた?!

エジプトのサハラ砂漠で、これまで発見された中で最古のキリスト降誕の場面を描いた5000年前の壁画が発見された。イエスの誕生に関する聖書の記述を彷彿とさせるこの先史時代の壁画は、聖書の記述よりも約3000年も前に描かれたものである。

イタリアの研究者チームが、エジプト・サハラ砂漠のギルフ・アル・ケビール高原とナイル渓谷の間の野外調査中に、「Cave of the Parents (ケーブ・オブ・ペアレンツ)」と呼ばれる空洞の中でこの絵を発見した。

壁画には、両親の間に生まれたばかりの赤ん坊、東の星、そして2匹の動物が描かれている。研究者たちは、新石器時代か石器時代のものだと考えている。

イタリアのプラトにある惑星科学博物館の館長である地質学者マルコ・モレッリは、「クリスマスのキリスト降誕祭に似ています」と語る。この壁画についての詳しい情報はあまりないが、報告されたこの発見は確かに興味をそそるものだ。


赤褐色・黄土色で描かれた壁画には、いくつかの注目すべき特徴がある。首のないライオン(イエスの称号のひとつにユダのライオンがある)、ヒヒまたはサル、東に沈む星、そして出産や妊娠を暗示すると思しきポイントである空に向かって、わずかに持ち上げられている赤ん坊。

モレッリと彼のチームは2005年にこの絵を発見したが、2016年に遅れた理由を説明することなく、その発見を公開した。

「この発見は、より強力なキリスト教のシンボルの一つである図像学に新たな疑問を投げかけるものであり、いくつかの示唆に富んでいます」「初期キリスト教時代まで、同じようなシーンは見つかっていません」と地質学者は付け加えた。

クリスマスのキリスト降誕シーンは、主にマタイによる福音書にあるイエスの誕生の記述に基づいており、3人の賢者が新しく昇った星を追いかけてイエスの生誕地ベツレヘムにたどり着いたと記されている。




ルカによる福音書の第2章には、イエスの誕生に関する詳細と、イエスの父と母がベツレヘムの宿屋が満員だったために追い返され、納屋か洞窟に避難しなければならなかった経緯が書かれている。

「ヨセフもまた、ガリラヤの町ナザレからユダヤに上って行き、ダビデの家系であったのでベツレヘムと呼ばれるダビデの町に行き、婚約していたマリアと籍を入れた。そして二人がそこにいる間に、マリアが出産する時が来た。マリアは長子を産み、宿屋に泊まる場所がなかったので、その子をお包みして飼い葉桶に寝かせた」。(ルカ2:4-7)

イエスが生まれた正確な月日は不明だが、4世紀までに西方キリスト教会はクリスマスを12月25日と定めた。東方キリスト教会はユリウス暦の12月25日にクリスマスを祝うが、これはグレゴリオ暦の1月7日に相当し、ほとんどのキリスト教徒はグレゴリオ暦の12月25日にキリストの誕生を祝う。

比較宗教学の学者たちは、この日が選ばれたのは、古代エジプトのホルス神の誕生など、冬至に起こったアブラハム以外の宗教的な祭りに対応するものだと主張している。

(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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