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北アイルランドのある町を悩ませる謎の騒音「ミステリーハム」

北アイルランドの町の当局者が、何種間にも渡って住民を苦しめている気が狂うような謎の騒音の発生源を見つけようと努めている。地方メディアの報道によると、この奇妙な事件は10月中旬、北アイルランドの中央都市オーマのコミュニティの人々が、夜間数時間に渡ってなり続けるブーンという羽音のような不快な音に気付いたことから始まった。

このいわば「ミステリーハム(Mystery hum)」に苛立ちを募らせた住民は、最終的に地元当局のスティーブン・ドネリーに懸念を伝え、ドネリーは奇妙な謎の音の真相を究明すべくキャンペーンを率いてきた。「かなりの数の人々にとって、不安の原因となっています」と彼は嘆き、多くの人々がこのしつこい不快音のために眠れないと言っているという。

しかし、コミュニティを悩ませる謎の音によくあることではあるが、騒音の発生源を見つけて消し去るということはそう簡単なことではない。そのためドネリーは、何らかの形で天候・気象に関係している現象なのではないかと推測している。とはいえ、「現段階での正直なところは何もわかっていません」と認めている。


最初の報告によれば、その音は町の一部でしか聞こえていなかったということだったので、場所の特定は容易だろうと彼は考えていた。しかし、この問題についてより多くの住民に聞き込んでみると、それが町全体に影響を与えているということが明らかになった。このことが、謎の解明を一層困難にしている要因ともなっている。

当然の成り行きと言えるのか、謎の音の出どころについてはエイリアンのような超常現象的な可能性を含むあらゆる可能性が提唱されているが、ドネリーはそうした類のものについては却下している。

「私がいつも人々に言っているのは、陰謀論を信用するなということです」と彼は言う。「楽しい問題も、やがてはとても退屈な説明に落ち着いていきます。今回の謎の音のことについても同様の結末となることは間違いありません」

地元当局は現在、騒音の発生源を突き止めることができないでいるため、原因特定の可能性がある専門家を雇っている。窮地に立たされた住民を安堵させるため、一刻も早く不快な音を消し去り町の静寂を取り戻すよう計画を練っているということだ。

(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: Paddy Stuart on VisualHunt.com