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カナダの新記念コインに認定された『UFO目撃事件』、真っ赤なウソだった!?

大きなイベントが開催された際や、過去に歴史的な事件が起きたことを記念して特別なコインが鋳造、発行されることがある。

先日、カナダ王室造幣局は1970年にブリティッシュ・コロンビア州で発生したとあるUFO事件を記念する新コインの発行を発表した。しかし、そのニュースを聞いた当時を知る男性が、「あのUFO事件はでっち上げだった」と驚くべき真実を語りだしたのである。

現在では「ダンカン事件」という名前で知られているこのUFO事件は、1970年の元旦に同州のカウイチャン地区病院に勤務していた看護師が、患者の窓の外に空飛ぶ円盤が光りながらホバリングしているのを発見したことから始まる。目撃者の女性は、音もたてずに浮遊している円盤型の物体から「彼女の方を見ている二人組の人影を見た」と報告している。


先日、カナダ造幣局は国内で起きた不思議な事件を記念コインにするという「不可解な現象」シリーズの最新作としてダンカン事件を加えることを公表した。この事件は世界的にも有名なUFO目撃事件であったため、ラインナップに加わるのも当然と思われた。

しかし、この発表を受けてダンカン在住のダン・ヒューズという人物が驚くべき告白を行なったのである。それはなんと、ダンカン事件のUFOは彼の友人らが作った「偽物だった」というものだったのである。

当時、ヒューズ氏の友人であるレス・パーマーとレニー・パーマー夫妻は新年を祝うお祭りの最中にとある仕掛けを披露した。木製の十字架の両端にロウソクを立て、その上に大きなドライクリーニングの袋をかけて円盤もとい気球を作成。パーマー夫妻はドライヤーで袋の中に熱風送り込み、気球を夜空に舞い上がらせたのだ。

偶然にも、パーマー夫婦は当時カウイチャン地区病院の隣に住んでおり、敷地内で披露した気球がたまたま目撃されてしまったのだろう、とヒューズ氏は語っている。目撃者の看護師が見た “エイリアン”については、クリーニングの袋に人が描かれていたので、それを勘違いしたのだろうと推測している。




いずれにせよ、気球を飛ばしたパーマー夫妻やヒューズ氏含めた友人らに悪意はまったくなく、むしろ「遊び半分で行なったパーティーの仕掛けが騒動になり、手に負えなくなって一種のヒステリーを引き起こしてしまった」のが真相だったようだ。

ヒューズ氏はこの事件の記念コイン発行と、事件の発端となった夫婦と看護婦を初めとするUFOの目撃者がすべて他界していることから、改めて「ダンカン事件の背景と真実」を伝える責任を感じて発表に踏みきったと述べている。

この発表を受けて、事件の記念コイン化は中止になってしまう可能性もあるが、それでもヒューズ氏は「自分用の記念コインを予約した」とも語っている。真相を知る人物が彼一人だけになってしまったからだろうか。

なお、カナダ王室造幣局はこの記念コインを発行するかどうかについてはまだ明らかにしていない。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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