メールをさせて頂くのは久しぶりになります。ラジオネーム「もも」と申します。
私が産まれて、祖母から贈られてきたひな人形。
子供の頃から男勝りな性格で、かわいいお人形よりウルトラマンやガンダムが好きだった私ですが、ひな人形だけは大好きで、51年目になりますがどんな環境下であっても毎年飾り続けています。
昨年、ちょっと不思議なことがありましたのでお話させていただきます。
もともと人形が好きなパートナーは自宅にひな人形がある環境が私と住んで初めてらしく、ずっと私以上に愛でてくれて「美人さん」「ハンサムさん」と声をかけ、お花やお菓子色々飾り、かわいがってくれていました。
昨年は私の体調不良も重なりめまいと体の激痛が酷くて、私に代わり今まで以上に世話もしてくれて私自身も自宅にいる機会が多く、ひな人形と寄り添い2人してそばに長時間いることがおそらく今までで一番長かったと思います。
ひな祭りも過ぎ、天気のよい週末に箱に入れてなおしたかったのですが、なかなかお天気に恵まれず結構長い期間飾っていました。
ようやく天気予報で明日なおそうと決めた夜、不思議な夢をみました。
夢というには妙にリアルな感覚(不思議体験で必ずある感覚です)で、私は霧がかかったような空間にいました。ふと前をみるとしゃがんでいるような格好の人影がみえました。
近寄ると、人影は女性でシクシク声を押し殺しすように静かに泣いているのです。
回り込んでみると袖口を目頭にあてて泣いているのは、平安絵巻のような雰囲気で、頭にはあのお雛様の冠があるのです。
心に入ってきた感情は「さみしい。楽しかったからさみしい」でした。
声をかけようとしたら目が覚めました。
毎日声をかけ、きっといままでで一番長く寄り添ってかわいいと愛でていたので、今年は特にこの子たちも楽しく過ごしてくれたんだろう。
夢にでてきたのは、『押し入れになおす準備を話していたからかなあ』と。『箱になおされたくないのかなあ』と。起きてすぐに声をかけました。
「また来年、楽しく過ごすためにゆっくり体を休めてね。楽しかったよ、ありがとう。これからもよろしくね」と。
なおすときも頭をなでてあげて、「有難う」と声をかけ箱のふたを閉じました。
よくひな人形や五月人形を出さなくなった、そして忘れてしまい怪現象みたいな話もききますが、贈った家族の想い、人形たちの想いが引き起こすんだろうと思っています。
環境下、住宅事情、色々あると思いますが、お持ちの方は是非毎年飾ってできる範囲でこんな時代だからこそ、祝ってあげて欲しいと思います。
今度箱からあけたら、きっと嬉しそうな顔で出てくると思います。むしろ今から押し入れでアップをはじめてそうな気配すら今年は特にします。
「もうちょっと待っててね」
(アトラスラジオ・リスナー投稿 ももさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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