Google EarthやGoogle Mapsの衛星写真には、地上からでは解らない不思議な地形や奇妙な構造物が写り込む事もある。
先日、国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士が地上に巨大な頭蓋骨のようなものがあるのを発見、写真に収めた事で注目を集めることとなった。
問題の写真がこちら。恐らく広野であろう、茶色い大地が広がる中にひときわ目立つ白く丸い地帯。並んだ二つの黒い窪みはその絶妙な位置やバランスから頭蓋骨の眼窩を思わせる。
残念ながら下顎骨ははっきりしていないが、鼻らしき窪みも確認できる。白くなった地帯の周囲に斜面が確認できることから、この顔は相当大きく、盛り上がった地形になっていることが解る。
果たして、この巨大な顔の正体は何なのだろうか?
この画像は10月31日にNASAがハロウィーンに合わせて公開したもの。まるで地上からISSを睨んでいるようなドクロ型地形は、人面岩の存在する火星や月で撮影されたものではなく、地球上に存在しているものだ。
この不思議な地形が存在するのはアフリカのチャド。サハラ砂漠の中にある巨大な火山クレーターの中を真上から捉えた時に確認できるものなのだ。
NASAの説明によれば、このドクロのような、または小型犬のような顔はカルデラの縁が落とす影によって形成されたもので、「目」と「鼻」は実際には噴石丘(火山活動中にできた円錐形の丘)だという。また口はナトロンと呼ばれる塩でできた鉱物の地殻だそう。
地球の活動が作り出した見事な「芸術」だと言えるだろう。
A giant skull-like head was captured in a photograph by an astronaut aboard the International Space Station. Getting into the spirit of the spooky season, NASA released the photo on Halloween. https://t.co/7d0nvl69oW
— Coast to Coast AM (@coasttocoastam) November 3, 2023
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 NASA