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逮捕者や倒産そして黒歴史まで?!曰く付きの漫画「8マン」の呪い

『8マン』(エイトマン)は、原作平井和正・作画桑田次郎によって1963年から約1年半『週刊少年マガジン』で連載されていたSF漫画である。

「鉄腕アトムを超えるようなロボット漫画を作りたい」という会議から発端し、当時最先端のSF技術を設定に取り入れた作風が大人気となり、マガジンの看板作品へのし上がり、またテレビアニメ化やのちに実写化も展開されることとなった。

しかし、この『8マン』には呪われているのではないかという都市伝説が存在しているのだ。

『8マン』の呪いとされているものには大きく3つある。まず、作画担当としていた漫画家桑田次郎が銃刀法違反で逮捕された。彼はかねてより自殺願望を抱いており、自殺用として拳銃を所持していた。恋人と喧嘩をした際に、その相手が腹いせで警察に通報したことが逮捕までの経緯であったと言われている。

逸話では、次号連載分の原稿が仕上がるまで逮捕を見送られ、さらに留置所にて拘留された部屋の番号が8番だったという噂もあるという。結局、彼の逮捕によって『8マン』の連載は打ち切りとなった。

次に、アニメ主題歌の歌手であった克美しげるの逮捕だ。最高視聴率20%を超えるほどであったアニメ『エイトマン』(アニメではタイトルが全てカタカナ表記されていた)の主題歌のヒットにより人気となった彼であるが、70年代からは人気が低迷していった。

借金返済のために不倫相手との偽装結婚にも至り、最後にはその相手の首を絞めて殺害してしまった。殺害から2日後、埋めるつもりであった死体が自動車のトランクから発見されたことで逮捕となった。これによって、『エイトマン』を含む彼のレコードはすべて廃盤となり、すべて回収されることとなった。




そして極めつけとも言えるのが、1992年の『8マン』の実写映画が大失敗したことである。そもそも、日本において漫画・アニメの実写化というのは、近年においても乱立する傾向があり、その実態が低予算であるために一部例外を除きほぼほぼ失敗しているというジンクスがある。

しかし『8マン』の場合、その呪いについての決定打となったのがこの実写映画であったとも言われている。1989年、幻の最終回も収録した『8マン』の完全版コミックが発売され再び人気に上がることとなり、その流れにあやかり実現することとなった。配役に宍戸開、宍戸錠の親子をキャスティングして大々的に宣伝したものの、東京ドームを貸し切っての完全試写会に訪れた客がわずか500人、しかも関係者と招待者だけだったという。

また、例に漏れず出来が非常に悪く、映画に合わせて展開されたOVA制作やノベライズなどの関連商品の売れ行きも芳しくなく、採算が取れなくなった完全版コミックを出版した会社は倒産した。

最先端のSFを用いた『8マン』が、言いようによってはその正反対ともとれる習俗的な「呪い」の根源とされてしまったのは何たる巡り合わせだろうか。因みに、『8マン』の最終回は、完全版コミックにて桑田次郎じきじきに描いているが、もともと打ち切り当時に最終回を描いたのは、アシスタントであった現漫画家楠たかはるであった。彼が代役として描いた『8マン』最終回は、現在に至るまで出版されていない。

彼も呪いの一端に巻き込まれた一人であったのかもしれない。

【参考記事・文献】
・8マン⑤ これが幻の最終回!二つの最終回を比べてみてください
https://ameblo.jp/okseitai/entry-10935059747.html
・エイトマン
https://onl.bz/CWfAhdA

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(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 8マン 1 (サンデ-コミックス)