先日、TOCANA及びアトラスでは日本の人魚のミイラが放射線科の学生らによってX線とCTスキャンにかけられ、分析されたと報告した。そしてこの度、詳細な分析結果が上がってきたので改めて報告させて頂きたい。
人魚のミイラは海外では「フィジーの人魚」と呼ばれており、アメリカでは1800年代後半にかけて人気を集めコレクションの対象や見世物となっていた。今回対象となった人魚のミイラはアメリカ人の船員が日本からアメリカに持ってきたもので、1842年にバーナムのアメリカン・ミュージアムに展示されてからしばらく各地を転々とした後、1906年にオハイオ州スプリングフィールドのクラーク郡歴史協会に寄贈された。
1926年から1986年までは歴史協会のメモリアルホールに展示されていたため、実物を見たことのある人もいるという。
そしめ、渡米してから実に115年以上の時を経て、CTスキャンとX線検査で人魚のミイラの正体が明らかになった。調査に携わったノーザン・ケンタッキー大学の放射線科医ジョセフ・クレス氏は、X線写真とCTスキャンの結果を踏まえて次のように語る。
「この人魚は少なくとも3つの異なる種の寄せ集めのようです。頭部と胴体はサル、手はワニやトカゲのような爬虫類を利用したもので、尻尾には魚が用いられています。まるでフランケンシュタインのように組み合わされています」
人魚のミイラはな精密な分析がなされるのは今回が初めてではない。日本で保管されていた別の人魚は布、紙、魚のうろこに動物の毛を用いて作られていたことが判明している。
クレス氏は以前、「遺物の “切れ端 “を拾い出せば、”人魚 “の起源を確認するのに十分だと思う」と語っていた。
「例えば人魚の鼻の穴は、私たちが正当な鼻腔と考える部分まで続いているのでしょうか?鼻の穴は前後左右に広がっているのか?頭や顔だけでなく、胸部や尾の先まで、フィジーの人魚のすべての部分を細かく調べることで、正体に近づけるでしょう」とクレス氏は述べている。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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