ケネディ暗殺事件とは、1963年11月22日テキサス州ダラス市でパレードを行なっていた当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディが、銃撃により死亡した事件である。
約1時間後に犯人として逮捕されたリー・H・オズワルドも2日後に銃撃され死亡し、一連を通して謎が多く残る事件として知られている。この事件は、日本から遠く太平洋を越えたアメリカから初の衛星中継として放送された中で起こったことでも知られ、多くの日本人にも衝撃を与えた。
事件後、ウォーレン委員会の報告書によってオズワルドの単独犯行と結論づけられたものの、以後も数々の不審な点が指摘され、今日に至るまで明確な解決には至っていない。単独犯行というにはあまりにも奇妙な銃弾の軌道いわゆる「魔法の銃弾」や映像に映る不可解な行動をとる人物の存在などから、複数の人物たちによる犯行ではないかといった可能性が強く示唆されている。
ケネディ暗殺事件は、前記のような奇妙なデータ、そして犯人による暗殺の動機が不明なままであること、更には事件の5年後に政治家である弟のロバート・ケネディも銃撃されて死亡したことなどが重なったことで多くの陰謀論を生んだ。
その黒幕としてCIA、マフィア、副大統領、KGBなど、当時の世界情勢に絡む様々な説が上がっており、中にはUFO・エイリアン情報の開示を止めるため、あるいは歴史改変を阻止するタイムトラベラーによって暗殺されたという説まであるほどだ。
ケネディにまつわる都市伝説と言われるものも存在する。3代に渡ってケネディ一族に不幸・死の連鎖が起こっているという「ケネディ一族の呪い」と呼ばれるもの、そして第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンとケネディとの間にあまりにも共通する部分が多いといわれる「100年の呪い」が特に有名だろう。珍奇な陰謀論や都市伝説が広く囁かれる点でも、いかにこの事件が衝撃的かつ影響深いものであったかが見て取れる。
昨年2022年には、ジョー・バイデン大統領によってケネディ暗殺に関連するおよそ1万3000点もの文書がオンライン公開され話題となったが、翌年7月には一部資料を永久に非公開するという大統領令もなされたという。現在に至っても深い闇を落とすケネディ暗殺事件。その真相にたどり着く日は果たしてやってくるのだろうか。
【参考記事・文献】
・山口敏太郎『身の毛もよだつ!!驚愕の都市伝説』
・ケネディ暗殺から54年、その5つの有力な陰謀説 —— 機密文書公開を前に
https://www.businessinsider.jp/post-106267
・「ケネディはCIAに暗殺されたのか」バイデンは”最後の機密文書”を公開できるか
https://president.jp/articles/-/41607
・なぜバイデンまで隠ぺい?ケネディ暗殺の真相「永久に非公開」の大統領令に署名する闇=浜田和幸
https://www.mag2.com/p/money/1337060
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(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ウィキペディアより引用