UFO

米軍のUFO極秘調査計画「プロジェクト・ブルーブック」の実態とは?!

プロジェクト・ブルーブックとは、1952年3月から1969年12月までの間、アメリカ空軍の下で行なわれた、UFOの極秘調査・研究プロジェクトである。このプロジェクトによって、「UFO(未確認飛行物体)」という用語が正式に採用されたと言われている。

UFOの調査研究については、1940年代から「プロジェクト・サイン」などをはじめとして継続的に行なわれており、1952年には当初エドワード・J・ルペルト大尉の指揮の下で「プロジェクト・ブルーブック」という名で改めて設立された。

期間中およそ12000件を超える報告が集められたが、それらの多くは雲や星などの自然現象もしくは航空機の誤認と結論付けられた。これによって、「UFOの研究が科学的な大発見をもたらす可能性は低い」というコンドン報告書に基づき、1969年には閉鎖打ち切りとなった。ただし、報告された記録のうち701件は今も未解決のままであるという。

プロジェクト・ブルーブックは、当時アメリカがロシアと冷戦状態にあったことから、UFOがロシアの兵器ではないかという不安を取り除くために、UFOの存在を世間から目をそらすよう設けられたのではないかとも言われている。しかし一方で、軍は既にUFOについて何らかの事実をつかんでおり、それを隠蔽するためにはじめからUFO報告を否定的に結論付けていたのではないか、という説もある。結果として真相は解っていないのが現状だ。




最近になり、アメリカ国防総省が「未確認航空現象(UAP)」に関する情報を一般提供するためのwebサイトを立ち上げる予定だというニュースが話題となった。国防省の発表によれば、「最新の活動や調査結果を定期更新する」「UAP情報のワンストップショップとなる」ということで期待と注目が集まっている。ただしwebサイトを公開する国防総省オフィスによれば、過去30年に報告された800件のうち「異常」と判断されたものは2~5%とされているという。

果たして、このサービス体制はUFOの真相に迫るための理想的な場となり得るのか、それともプロジェクト・ブルーブックと同様に意図して真相から逸らすためのガス抜きを目的としたものであるのか。国家レベルの調査研究は、期待とロマンにあふれるものの、閲覧する側は真摯な目を向けて判断する精神も忘れてはならないだろう。

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(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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