今年2月、アメリカ本土上空で謎の白い飛行物体が多数の人々によって目撃、アメリカ軍の戦闘機によって撃墜されるという事件が起きた。
この時の物体は後に中国からの気球であることが判明したが、その後も性質も起源も不明な3つの飛行物体が観測され、撃墜されている。
3つのうち最初のものは「銀色がかった灰色の円筒形」で、アラスカ上空高度約40000フィートを飛行しているのが確認された後、F-22ラプターによって撃墜された。その後2機目がカナダ上空で、続いて3機目がミシガン上空で撃墜された。
この事件後、実はカナダのトルドー首相に極秘で文書が送られていたことが判明。今まで未公開だったメモの内容が脚光を浴びている。
このメモは前述した、カナダ上空で起きたUAP撃墜に関するもの。メモによるとユーコン上空で撃墜された物体は、2023年の最初の数週間にカナダ大陸上空で追跡された23番目の物体であったという。”物体#23の機能、推進方法、いかなる国家との関係も未検証のままである “とメモには書かれており、残骸は発見されないかもしれない事をしさする内容となっていた。
「この物体が武装しており脅威をもたらすか、情報収集能力があるかは不明である。衝突が起きた地域は(カリブーの)移動ルートとして知られており、先住民のハンターが偶然発見する可能性がある」とメモには記されており、周辺の環境や住民らへの影響を危惧していた事がうかがえる。だが同時に、このメモにはUAP目撃情報の重要性を軽視している事が見て取れる箇所も存在していた。
「NORADは、すぐには特定されないすべての検出された物体を追跡するために、年ごとに、順次、物体に番号を付けている。反対尋問の結果、ほとんどの物体は無害であることが判明し、より高い報告や関与のしきい値を満たさない」
この言い回しは、バイデン米大統領が当時、これらのUAP事件について述べたことと似ているという。
最終的にメモは次のような文面で締めくくられていた。
「今のところ、中国の偵察気球計画に関連したものであるとか、他国の偵察機であることを示唆するものは何もない。情報機関の現在の評価では、これら3つの物体は、気象研究やその他の科学研究を行っている民間企業、レクリエーション、研究機関に関連した気球である可能性が高い」
その後の調査で問題の物体のうちひとつが中国の観測気球であったことが明らかになった。さまざまな情報が錯綜していたであろう、当時の状況では難しい事かもしれないが、それでももう少し危機感が必要だったのではないか、と専門家は語っている。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: davehuehn on VisualHunt.com
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