妖怪・幽霊

毎日焼きたてのトーストとペンキの匂いが漂う!?少女の幽霊が出るパブ

イギリスで毎晩心霊現象が起き、超常現象の専門家が足しげく訪れるというパブがある。ウェスト・ミッドランズ州ウォーターズベリーにあるYe Olde Leathern Bottelだ。

このパブは1510年に最初は馬車小屋として建てられた。1887年にヴィクトリア朝御用達の酒場として新たな一歩を踏み出し、今日まで営業を続けている。現在の店主は2019年にこの店を引き継いだカール・シルベスター氏だ。彼はこの古風な酒場に一人でいることがあまりにも長いためか、店に霊が沢山いるとは信じられないと語る。

しかし、シルベスター氏がどんなに幽霊に懐疑的であっても、この古い酒場では毎日トーストとペンキの匂いがなぜか漂ってくるのだという。

シルベスター氏は地元メディアのBlackCountryLiveの取材に対し、「私個人は何も見たことがありませんが、セラーで物音を聞いたことがある。また、私たちは定期的にサイキックナイト(※心霊イベント)を開催しています」と語っている。




「新型コロナのロックダウンが始まる直前、霊媒師の一人が写真を送ってきて、小さな女の子がドアの前に立っていると言ったんだ。でも、私はもともと霊的なものについては懐疑的だし、毎日ここに出勤しなければならないから、信じないようにしています。それでも奇妙なことはあり、毎日焼きたてのトーストとペンキのにおいがするんだ。なぜかはわからない。トーストは一日中いつでも食べられるから匂いがするのもわかるけれど、ペンキは朝店に来たときに塗り立ての匂いがするのが不可解です。この店には職人がいた時期もありました。ある日、彼に仕事を任せていたら、ここ(店内)にある椅子が勝手に動いたと言うんです。実はそれ、あなた(記者)が座っている椅子だったんですけどね」

幽霊をさておいても、このパブの個性は内装からもにじみ出ているという。天井には古い木材の梁が交差し、正面ドアの窓はパブの名前にちなんで古い革のボトルの形をしている。そして裏手には、デレク・ウィルキンズが1966年に撮影した、ウェンズブリーの古いパブの写真集がある。シルベスター氏曰く、パブの一部はバー・エリアを含め16世紀に建てられたままの建物だが、暖炉のある部屋のひとつは厩舎だった箇所を改築しているという。また、建物の後部は後から増築されたものだ。

「うちに幽霊が出るのは伝統的な建物だからだと思います。たいていのパブは開放的な造りになっていますが、うちは4つの小さな部屋とビアガーデンがある。お客さんが部屋の方に来てに座ると、バーの方の喧騒を避けて静かに飲むこともできる。店の奥ではスポーツ番組が常に流れています。幽霊以外にも、実に様々な楽しみ方ができる自慢の店ですよ」とシルベスター氏は答えている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 Bevoin1970 / YouTube

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