UFO目撃報告は専門知識のない人々による飛行機や自然現象の見間違いがどうしても大半を占めるのだが、もし専門家ーーー宇宙船の設計者と宇宙飛行士が説明のつかない発光体を目撃してしまったとしたら、一考する価値があるのではないだろうか。
NASAのガリレオ探査機の設計チームにいたマイケル・F・レンベック博士は、現在未確認異常現象統合・アウトリーチ委員会(AIAA)の共同議長を務めている。
彼は元米海軍パイロットのライアン・グレイブス氏のインタビューに対し、UAPについて「私たちは何を相手にしているのかよく分かっていない」と率直な感想を述べ、「私たちが本当に対処すべき不吉な何かが向こう側にあるかもしれない」と意味深なコメントを残した。実はレンベック氏自身も過去にUFOを目撃したことがあったのだ。
「約5、6年前、ヒューストンの屋上のパティオで、ボーイング社の友人と宇宙飛行士と一緒にヒューストンの北、ダウンタウンを眺めていたところ、上空に4つの光が現れました。それはナトリウムのようなオレンジ色で、見ているうちに5つ目が現れました。その直後、それまであった4つの光は点滅して消えてしまいました…」
彼は自分が目撃したものについて、UFOと誤認される事が多い「ある物」の可能性を疑ったと言う。
「最初は照明弾かと思いましたが、それは全く下に落ちていかず、高度を維持していました。しかし、5つ目の物体は私たちが見たこともないような速さで、地平線を横切っていきました。宇宙飛行士は私に向かって、とても控えめな態度で『まあ、面白いね』と言いました。あの物体が何だったのか、私にはわかりません。でも、確かに興味をそそられましたね」
レンベック博士はまた、1950年代半ばにさかのぼる、信頼できる目撃者による別の目撃談も披露している。彼が全米の優秀な応募者の中から選ばれた「マーキュリー・セブン」宇宙飛行士の一人、ディーク・スレイトン氏と昼食を共にした時の事だったという。
「スレイトン氏はF-86で追っていた金属製の物体について話してくれました。その物体は背後から追いつき、歩調を合わせると、目にも止まらぬ速さで飛び立った。それが何なのか見当もつかなかったが、我々が開発したものではないことはわかった」
このように、飛行機や天体に関する知識を有する専門家ですら「正体が解らない」物体を目撃しているのだ。やはり空には少なからず、正体不明の物体が飛び交っているのかもしれない?
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: My Rotherham & Countryside.and worldwide. on Visualhunt
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