妖怪たちが現れる異常現象「ブリガドーン」 その元ネタになった名作洋画





 現在放送中の「ゲゲゲの鬼太郎」第6シリーズでは新章が始まり、鬼太郎達日本の妖怪と西洋からやってきた妖怪軍団との戦いが描かれている。

 そして、今期では原作漫画の「妖怪大戦争」でも描写された異常現象「ブリガドーン」も登場することになった。

「ブリガドーン現象」は、百年あるいは千年に一度現れる妖怪雲で複雑な気象条件と物理条件が一緒に発生し、雲の中は妖怪や幽霊が跋扈する空間になっているというもの。原作では東京都調布市を中心に黒い妖怪雲が発生し、数時間ごとに季候や気温が乱高下して異常気象が発生していた。




 更に雲の中の様子は外部から判断することはできなくなり、内側からも外の情報や様子を知ることはできないという描写がなされた。今期のアニメでは西洋妖怪軍団のトップに君臨するバックベアードの「ブリガドーン計画」として出てきている。

 この「ブリガドーン」はスコットランドの伝説に登場する「100年に一度だけ姿を現す幻の村」の名前から来ているという。名前はスコットランドに実在するドーン橋(Brig o ‘Doon)から来ているそうで、一説には要塞を意味するとも言われている。

 この不思議な村の伝説を下敷きにしたとされるミュージカルや映画も作成されており、Alan Jay Lerner氏が脚本を担当し、Frederick Loewe氏が音楽を担当したミュージカルでは100年に一度だけ姿を現したブリガドーンの村に迷い込んだアメリカ人観光客トミーと、ブリガドーンに住む若い女性フィオナと恋に落ちる様子を描くものとなる。




 ちなみに、脚本家であるLerner氏は実際にブリガドーンという町の伝説を知っていたわけではなく、様々な国の民間伝承にある「隠れ里」系の話からこのミュージカルを思いついたのだそうだ。

 このミュージカルは1954年に映画化され、新婚の水木しげる氏もこの映画を見たとのこと。そして、「100年に一度妖怪たちが現れる現象」ブリガドーンを想像したのだそうだ。

(山口敏太郎/田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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