1994年の放送開始以降、大人気番組となっている「開運!なんでも鑑定団」。
現在、司会の石坂浩二の「強制カット騒動」が話題にあがっている本番組だが、この番組が誕生したきっかけを知っている人は、果たしてどれほどいるだろうか?
ご存知のとおり「開運!なんでも鑑定団」は高年齢層に人気が高く、民放連賞優秀賞受賞という輝かしい実績も残る、いわゆる「優良番組」のひとつ。
しかし、もともとは1990年に放送された深夜の情報バラエティー「EXテレビ」のワンコーナーが元になっているという。
「EXテレビ」とはかつて30年代以上には懐かしいお色気番組「11PM」の流れをくむ総合情報番組で、番組内に全裸のAV女優が突然登場したり、視聴率測定器の実験(測定器を持っている人に「チャンネルをNHKに合わせるように!」と指示する)など、まさにムチャクチャ、やりたい放題の番組であった。
そんな「EXテレビ」内に「家宝鑑定ショー」というコーナーがあった。これは一般の参加者からお宝を持ってきてもらいプロ鑑定士が鑑定をするという
「なんでも鑑定団」のシステムそのままではあるが、そのコンセプトは全くの逆で「偽のお宝を自信満々に持ち込むような学のない金持ちを集め、その鼻を折って笑いを取る」という完全たる悪意を持ったコーナーであった。これはひどい!
ちなみに最終回には「このコーナーを島田紳助の司会つきで買い取ってくれるテレビ局を募集します!」と企画オーディションをやりテレビ東京が最高額で落とした結果、人気番組「開運!なんでも鑑定団」が誕生したのだった。
ある意味、トンデモない経緯で生まれた番組だけに結果的に鼻を折られてしまった石坂浩二の降板も納得か!?
(安坂由美彦 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)