UFO

国防総省UFO事務所の責任者、公聴会の結果に不満?

7月26日、アメリカ下院議会はUFO(またはUAP)に関する小委員会の公聴会を開催した。この公聴会では「アメリカ政府がUFO墜落現場から “非ヒト生物 “を発見し、その証拠を何年も隠蔽してきた」と主張する元米軍の情報局員であったデビッド・グルーシュ氏をはじめ、複数のパイロットらから興味深い証言が出てきて注目を集めることとなった。

しかしここで、現在米国防総省にてUFOもといUAPについて調査・分析を行っている全領域異常解決局(All-domain Anomaly Resolution Office、AARO)の長官が非常に興味深い発言を行って注目を集めている。

AAROの長官であるショーン・カークパトリック氏によれば、彼のチームはUFOに関する内部告発を行ったグルーシュ氏の主張を裏付ける証拠を何も発見していない、というのだ。

「はっきりさせておきたいのは、AAROは人間以外を由来とする高度なテクノロジーのリバース・エンジニアリング・プログラムの疑惑を裏付ける、信頼できる証拠をまだ見つけていないということです」




カークパトリック氏は公聴会への出席について「AAROに参加することを選んだ国防総省と情報機関の将校たちが、そのキャリア・リスクについて不合理ではない不安を抱いていた事実を共有せずに、昨日の公聴会をやり過ごすわけにはいきません」とし、出席については前向きだったことを表明。

しかし一方で、カークパトリック氏はグルーシュ氏について「公聴会での主張とは裏腹に、申し立ての中心的な情報源はAAROと話すことを拒否している」と発言。さらに、グルーシュ氏は自分の主張について事務所に打診しなかったと述べている。

グルーシュ氏はこれまで「協力が得られれば自分の主張する内容を裏付ける証拠が出てくるはずだ」と述べていた。本当に裏付けの証拠が得たいならば、全面的な協力を申し出るべきでは無かったのだろうか?この動きからグルーシュ氏の主張を信じられないと述べる人もいるという。

アメリカ議会を揺るがすUFO内部告発がどのような展開を見せるのか、気になる所だ。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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