スピリチュアル

「市ヶ谷のホテル」

先日、なかなかいろんな事情が重なり行けなかった母の家に行きました。世間話からシビアな話まで色々と話をして、そろそろ帰ろうとしたところ、「この前やってた『ほん怖』みた?」と母がきいてきたのです。

録画したままみてなかったので、「ああまだみてないわ」とこたえると「みたやつばっかりやったけど〜。そうそう、あの手がでてくるやつとかは私も出張先でやられたなあ〜」とさらりと言ってのけたのです。

「え、そんなことあったん聞いてないで!」ということで、母の話をきいていただけましたら幸いです。

母は40代〜50代半ばまで婦人服の店長をしておりました。ブランドにもよると思いますが、当時、店長職は東京本社に会議や発注会でなにかと東京出張が多くありました。

大阪から東京への出張。心霊体験を色々してきたわたしも母も出張で憂鬱だったのはホテルへの宿泊でした。理由はもちろん変な部屋にあたると怖いからです。

そこで母は宿泊するホテルを会社に頼むのではなく、いつも決まったホテルを自分で予約していたようでした。

市ヶ谷にあるそのホテルは、昔、マイケルジャクソンを見に行ったときに泊まったホテルで駅からも近く何度泊まっても変なことがなかったので、仕事場がたとえ距離があったとしてもいつもそこで泊まっていたのだそうです。

仕事内容は忘れたそうですが、出張するかしなくてよいかという事案があったらしくギリギリまで日程が決まらず、いつもなら前もって早めに宿泊の予約をいれるのですがそれもできず、ギリギリになって出張が決まったそうで、『もうこんなギリギリでいつものホテル空いてないだろうなあ』と思いつつ念のため電話すると、なんとか予約がとれたそうです。

当日、ホテルに入りキーを渡され部屋まで行く時から、妙な感覚にとらわれたようです。




部屋にたどり着くまでの廊下、フロア、『なんかいつもと違う、気持ち悪い、そっちに行きたくない』・・・いつも全く感じたことのない感覚、そして部屋に入ったそうです。

入った途端、直感でなんか変だと思ったのが異様な空気感。なんかむりやりっぽい間取りにも見えたそうです。何度となく泊まったそのホテル。その時は感じたことのない気持ち悪さだったようです。

しかし仕事に追われ、持ち帰った仕事を済まし、電気を全開に灯してお風呂入って就寝の流れで眠りにつきウトウトし始めたその時、いきなりだったといってました。

目はつぶっているのになぜかわかったそうです。

ベットの下から手がヌッとでてきてその手が上にグッと伸び、母の髪の毛を思い切りギャッと鷲掴みにして引っ張られブンブン振り回されたそうです。

怖がりの母なので、私は「それでどうしたの!!」と思わず声荒げてききますと、「もう、めっちゃ腹立ってさあ、ただでさえ仕事でしんどいのにさあ!だから思いっきり叫んでん。『なにすんのよおおおお、放してよ!!どっかいけ!!!』って」。

そうしたら本当にどっかいったそうです。(母にしては強気の対応)

やっぱり直前で無理やりとったホテルの部屋は何かあるからアカンわとそのときに学んだようです。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 ももさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 ニックジャガー / photoAC