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タリバン、イーロン・マスクのツイッターを支持!

アメリカの実業家イーロン・マスク氏が昨年10月にTwitterを買収して以来、様々な騒動が起きた。

特に7月には閲覧数を制限する「API制限」の措置を一時的に取った事から混乱が増大。Facebook等を運営するMeta社がTwitterに対抗するサービス「Threads(スレッズ)」のアプリを2023年7月6日に予定を早めてリリースし、Threadsの登録者が激増する事態にまで発展した。

なお、Meta社によればアプリ配信開始5日後の11日までに利用者は1億人を超えたという。なお、ダウンロード人口はインドが一番多く、次いでアメリカ、ブラジル、メキシコだそうだ。勿論ThreadsではなくTwitterを継続して利用する人も多いが、世界に目を向けると非常に興味深い人々が今回の騒動について言及していたりする。

特に興味深いのは、アフガニスタンで活動しているスンニ派組織のタリバンが今回の騒動で「不寛容なメタ社よりもイーロン・マスクのTwitterを支持する」旨を表明している点だ。




タリバンの思想的指導者であるアナス・ハッカニ氏は、先日Twitterにて「ツイッターには、他のソーシャルメディア・プラットフォームにはない2つの重要な特徴がある。一つ目は言論の自由である。2つ目はツイッターの公共性と信頼性だ。ツイッターにはメタのような不寛容なポリシーはない。他のプラットフォームはそれに取って代わることはできない」と発言。イーロン・マスク氏を公式に支持する旨を表明したのである。

ハッカニ氏がTwitterを支持したのは、2人のタリバン幹部が青い認証チェックマークを購入したという報告に続くものだとVice紙は報じている。Twitterは広告収入の現象もあり、昨年末より認証済みアカウントを剥奪し、Twitter Blueで認証済みバッジを誰でも買えるようにした。この措置は賛否両論であったが、タリバンの指導者らは早々にTwitter Blueを購入。タリバンの情報部門を担当する責任者ヘダヤットゥラ・ヘダヤット氏のアカウントにはTwitter Blueの青いマークが点いており、他の高官もTwitter支持を表明しているとか。

SNSを活用してきた過激組織のタリバンからすれば、Twitterからの脱却はなかなか難しいものがあるようだ。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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