ブラジルで陰惨な殺人事件が発生して世界的に注目を集めている。
ブラジル南東部ジョアン・ピニェイロ近くにある森の中で、腹を切り裂かれた女性の遺体が発見された。女性はマラ・クリスティーナ・ダ・シルバさん(23歳)で、当時妊娠8ヶ月。しかし、胎児は彼女のお腹の中に存在していなかった。
その後、地元のサン・ルーカス病院にある女性が「たった今、家で出産してしまった」と生まれたばかりの赤ちゃんを連れて診察にやってきた。しかし、女性は出産直後とは思えないほど普通の様子で、検査も拒否したため医師ら病院スタッフが警察に通報。
この女性がシルバさんを殺害し、腹を割いてお腹の赤ちゃんを取り出した後、何食わぬ顔で自分の赤ちゃんと偽って病院に来ていた事が判明した。その後、警察は捜査の結果この女性アンジェリーナ・ロドリゲス(40歳)とその夫を16日に殺人罪で逮捕した。
犯人の女性は単独の犯行であると供述しているが、警察は加害者だけではなく協力者がいたとしており、彼女が妊娠していなかったこともあって犯行は計画的だったとみて引き続き捜査を行っている。
被害者のおばは被害者の女性と犯人の女性が仲良くしていたと地元のメディアに証言しており、被害者が女児を妊娠している事を知ると何かと手伝いをしたがり、「ずっと女の子が欲しかった」といったり被害者女性の家に引っ越すなど、執着する様子を見せていたという。
逮捕後犯人の女性は現場検証に向かった際、報道を知って激怒した地元住民らに攻撃され、警察が止めに入る事態となっている。なお、その後病院に搬送されたという。
女児は病院で治療を受けており、腹部から取り出された際に出来たと見られる傷があるものの、命に別条はないという。
(勝木孝之 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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