映画のような話だが、絶滅動物を復活させようというプロジェクトは存在する。
本アトラスでも何回か紹介しているが、シベリアの永久凍土等からは既に絶滅してしまった氷河期時代の生物がミイラ化した状態で発見される事がある。これらの発見された遺体を利用して、復活させられないかという研究が進められているのだ 。
有名どころでマンモスの復活だが、他にも様々な生物が研究対象となっている。
例えば絶滅した毛長サイことエラスモテリウムもその一つだ。シベリアンユニコーンとも言われており、鼻先から伸びた巨大な一本角が特徴的だ。
エラスモテリウムは今から約260万年前のシベリアに出現し、ロシアからカザフスタンにかけて生息していたが、約35万年前に起きた気候変動が原因で絶滅してしまったと考えられている。
しかし、2016年に発見されたエラスモテリウムの化石を分析したところ、この固体が亡くなった時期は2万600038年前だったという結果が出たのである。アフリカを出発した人類がアジアへと至ったのは約5万年前、その後シベリアに到着したのは約3万5千年前となっている。
つまり、初期の人類はエラスモテリウムと同時代に生息していた可能性があると見られているのだ。もしかすると、彼らと遭遇した話がユニコーンの伝説を産んだのではないかとする説も存在している。
良質な標本や遺伝情報を集める事が可能であれば復活させられる可能性の高い古生物であるとして、学者の中には2020年の復活を目指して研究を進めている人もいるという。
我々の前に古生物が姿を現す日は来るのだろうか。
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(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©First published restoration (1878) of E. sibiricum, by Rashevsky, under supervision of A.F. Brant