9月21日に放送された『爆報!THE フライデー』にタレントで80年代に「ミスコンの女王」として有名だった白石 さおりの現在が特集された。
番組によると、白石は1999年に『HOTEL』などのドラマに出演している俳優・小野寺 丈と結婚。現在、2児の母となっている白石はかつてのミスコン荒らしの経験を活かし、二人の息子を子供タレントに育て上げる、いわゆる「ステージママ」としても活動しているという。
白石の息子は長男が「小野寺 永遠(とわ)」、次男は「小野寺 星流(せいる)」の芸名で活動している。ふたりとも現在は子役として成長して、小学館の雑誌『小学一年生』の専属モデルのほかにも映画『奇跡のリンゴ』にも出演するなど着実にタレントとして実績をあげている。なお、ふたり揃ってオーディションの通過率8割、年間100万円を稼ぐ売れっ子であるという。
さて、番組内では説明されなかったが、そんな白石の息子達は実は日本の漫画家界を代表する人物の孫という関係にあたる。その人物とは、『仮面ライダー』『サイボーグ009』などの著作で知られる漫画家の石ノ森章太郎氏である。
彼らの父親である小野寺 丈は石ノ森の息子(長男)であるが、小野寺はひとりの表現者として「父は父。自分は自分」という考えももと、父・石ノ森には尊敬の念を持ちつつも自分からは父の話は一切しないスタンスで活動している。
その思慮は、小野寺の息子ふたりにも継承されていて、その結果「石ノ森章太郎の孫」という大見出しは番組では使用されなかったと考えられる。現に彼らは祖父が原作のドラマ『仮面ライダーシリーズ』では一本も出演経験がない。二世、三世が当たり前のように両親や祖父母に関係する作品などにキャスティングされる芸能界において、その態度は潔く見える。
なお、余談だが、次男の星流くんはドラマデビューが2010年のNHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の登場人物・村井藍子役の幼児期を演じている。村井藍子のモデルは水木しげるの娘であることから、つまり水木しげるの娘役を石ノ森章太郎の孫が演じるという昭和の漫画ファンなら思わずニヤリとするようなキャスティングが図らずとも実現していたのだ。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)